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PGAゴルフTV観戦記


2019







 


Jan 3 - 6  

Sentry Tournament of Champions  
Plantation Course at Kapalua,  Kapalua, Maui,  HI 

 

第3ラウンド終了時点で17アンダーで首位はゲアリ・ウッドランド。14アンダー、ロリ・マキロイ、13アンダー、マーク・リーシュマン、12アンダー、ブライソン・デシャンボー、11アンダー、ザンダー・ショウフィルと続く。 

 

最終ラウンドは堅調のウッドランドがそのまま逃げ切るかに見えたが、そのウッドランドに追いついたのが、リーチャブルの9番パー4、12番パー5でグリーン近くからのショットをそのままカップ・インさせる二度のイーグルを奪ったショウフィル。バック・ナインはウッドランドとショウフィルのマッチ・プレイのような展開になった。 

 

ショウフィルは18番680ヤード! パー5で2オン2パットのバーディを奪ってまず23アンダーで単独首位に着いてレギュレイションを終える。ウッドランドは18番で第2打をグリーンに乗せることができず、8フィートのバーディ・パットは僅かに右にそれ、ショウフィルが5打差をひっくり返して勝った。ウッドランドが22アンダー2位、18アンダー3位にジャスティン・トマス、15アンダー4位にマキロイ、リーシュマン、ダスティン・ジョンソン、14アンダー7位にデシャンボーが入った。 

 

ところでなんでタイガー・ウッズがいないんだ、ツアー・チャンピオンシップは通常の勝利としてはカウントされないのかと思っていたら、ウッズは疲労が溜まってセントリーをパスしたとのこと。まあ彼もいつまでも若いわけではないか。 




Jan 10 - 13  

Sony Open in Hawaii  
Waialae CC,  Honolulu,  H 

 

第3ラウンド終了時点で18アンダーで首位はマット・クッチャー。16アンダー、アンドリュウ・プットナム、14アンダー、チェズ・リーヴィとキース・ミッチェル、11アンダー、ブライソン・デシャンボー、マーク・リーシュマン、チャールズ・ハウエル3世、ブライアン・スチュアード、ハドソン・スワフォード、ドミニク・ボゼリ、コーリー・コナーズ、デイヴィス・ラヴ3世、テッド・ポッターJr.と続く。 

 

最終ラウンドは調子に乗れないクッチャーがボギーが嵩み、プットナムに追いつかれて一時プットナムが一打差で首位に立つ場面も見られたが、クッチャーは後半持ち直す。バック・ナインはフロント・ナインとは別人のようなゴルフでまたプットナムに並び返すと、バーディを連発して差を広げる。結局クッチャーはこの日4アンダー66、通算22アンダーで、18アンダーのプットナムに4打差つけてツアー9勝目。17アンダー3位にはリーシュマン、スワフォード、リーヴィ、コナーズの4人、16アンダー7位にラヴが入った。 

 



Jan 17 - 20  

Desert Classic  
Stadium Course,  La Quinta,  CA 

 

キャリアビルダー・チャレンジからデザート・クラシックと名を変えた今年のラ・クインタ、初日12アンダー60のフィル・ミッケルソンが第3ラウンド終了時点でも22アンダーで首位を維持する。20アンダー、アダム・ハドウィン、19アンダーアダム・ロング、17アンダー、マイケル・トンプソンとパトリック・キャントレイと続く。 

 

最終日、ミッケルソンに追いついたのがハドウィンで、8番パー5でバーディを奪って24アンダーで並び、さらにスコアを伸ばして一時は後続に3打差つけ、勝負あったかに見えた。しかしロングも粘って差を縮め、いったん脱落したかに見えたミッケルソンも持ち直し、3人が25アンダーで並んで18番パー4を迎える。 

 

最も難しい体勢から第2打を打ったロングがカップまで8フィートにつけ、ミッケルソンは20フィート、ハドウィンはグリーン奥のバンカーに第2打を打ち込む。ハドウィンのサンド・ショットは僅かにカップの右にそれ、ミッケルソンのバーディ・パットもカップに弾かれる。ロングは8フィートを沈めてツアー初優勝。24アンダー4位にテイラー・グーチ、22アンダー5位にドミニク・ボゼリが入った。 

 



Jan 24 - 27  

Farmers Insurance Open  
Torrey Pines GC (South),  San Diego,  CA  

 

第3ラウンド終了時点で18アンダーで首位はジャスティン・ローズ。15アンダー、アダム・スコット、14アンダー、ジョン・ラーム、13アンダー、ダグ・ギム、12アンダー、テイラー・グーチと続く。 

 

最終ラウンドはローズがフロント・ナインでもたつき、ラームが1打差に詰め寄るシーンも見られたが、ローズはバック・ナインで持ち直し、一時は後続に4打差つける。そこをスコットが猛追するかに見えたがローズも着実にスコアを伸ばし、結局ローズは21アンダーまでスコアを伸ばして勝った。19アンダー2位にスコット、16アンダー3位に松山英樹とグーチ、14アンダー5位にラーム、ロリ・マキロイ、ジェイソン・デイの3人が入った。 

 

スコットはグリーン上でもカップからフラッグを抜かずにパットしていた。あれって、グリーンにボールが乗ったら抜くもんじゃなかったのか。タイガー・ウッズは10アンダー20位タイで、ピンクと白のボーダー柄のシャツを着ていた。彼が最終日に赤以外のシャツを着てプレイするのを初めて見た。シニアを視野に入れているってわけでもないだろうな。 




Jan 31 - Feb 3      

Waste Management Phoenix Open 

TPC Scottsdale,  Scottsdale,  AZ 


第3ラウンド終了時点で20アンダーで首位はリッキー・ファウラー。16アンダー、マット・クッチャー、15アンダー、ジャスティン・トマス、13アンダー、ビョン・ハン・アン、ブランデン・グレイス、12アンダー、バッバ・ワトソン、ゲアリ・ウッドランドと続く。 

 

最終日はファウラーは伸び悩むが、それでも誰もチャージをかける者がなく、10番パー4を終えた時点で19アンダー、後続に5打差つき、勝負あったかに思われた。 

 

しかしファウラーは続く11番パー4で第3打のチップ・ショットをグリーン・オーヴァーで池ぽちゃ、さらにプレイスしたボールがゆるゆると転がって再度池ぽちゃ、このホールまさかのトリプル・ボギー7を叩く。ファウラーはさらに続く12番パー3もボギー、2ホールで4つスコアを落とし、15アンダーとなって、16アンダーのグレイスが単独首位に立つ。たった2ホールで5打差が逆転する。こんなのありか。やはりファウラーはスコッツデイルでは勝てないのか。 

 

しかしファウラーは15番パー5をバーディでグレイスに並び、一方グレイスはリーチャブルの17番パー4でティ・ショットを池に落とし、ボギー、再度ファウラーが16アンダーで単独首位に立つ。ファウラーはこれまで鬼門だった17番で今回はティ・ショットをグリーンに乗せ、バーディ。グレイスに2打差つける。 

 

グレイスは15アンダーでレギュレイションを終え、18番パー4でのファウラーのティ・ショットは、バンカー内のラフ、というかフェスキュー草並みの茂みの中へ。まさかまだこれからツイストが待っているかとどきどきさせるが、ファウラーは第2打をグリーン手前まで持ってきて、アップ&ダウンを成功させ、パー。この日3オーヴァー74ながら、通算17アンダーで念願のスコッツデイル初優勝を飾った。 

 

グレイスが15アンダーで2位、14アンダー3位にトマス、12アンダー4位にクッチャー、ワトソン、シェズ・リーヴィの3人が入った。スコッツデイルは一時フィル・ミッケルソンが主という印象があったが、これからはファウラーの時代が来そうだ。 




Feb 7 - 10      

AT&T Pebble Beach Pro-Am 

Pebble Beach GL,  Pebble Beach,  CA 

 

第3ラウンド終了時点で15アンダーで首位はポール・ケイシー。12アンダー、フィル・ミッケルソン、11アンダー、スコット・ピアシーとルーカス・グローヴァ―、10アンダー、ブライアン・ゲイ、マット・エヴリーと続く。 

 

最終ラウンドは好調のミッケルソンが10番パー4でバーディを奪って16アンダーとなってケイシーに追いつく。ケイシーは続く11番パー4をボギーでミッケルソンが単独首位に立つと、あとは後続に脅かされることなく、この日7アンダー65、通算19アンダーでツアー44勝目を挙げた。ケイシーが16アンダーで2位、15アンダー3位にスコット・スト―リングス、13アンダー4位にジェイソン・デイとシー・ウー・キム、12アンダー、スコット・ラングリーが入った。 

 

西海岸は天候不順で、最終日は午前中に雹が降って遅れてスタート、結局最終組のケイシーとミッケルソンがまだ16番パー4をプレイ中に、なんとか流れを変えたいケイシーがもう見えないということで翌朝までプレイは延期になった。好調のミッケルソンはほとんど走ってプレイを終わらせたかったようだった。結局結果的には大差なかったわけだが。 




Feb 14 - 17      

Genesis Open 

Riviera CC,  Pacific Palisades,  CA 

 

天候不順で日曜に第3ラウンドが詰め込まれた今季のリヴィエラ、その日曜午前の第3ラウンド終了時点で17アンダーで首位は、ジャスティン・トマス。13アンダー、J. B. ホームズとアダム・スコット。9アンダー、ロリ・マキロイ、8アンダー、マーク・リーシュマン、ジョナス・ブリクスト、カイル・ジョーンズ、バッバ・ワトソンと続く。 

 

最終ラウンドはトマスが不調で、リーチャブルの10番パー4でティ・ショットを引っ掛けてボギーで、14アンダーまで後退。一方ホームズはバーディで15アンダー、まさかの首位が交代する。 

 

しかし続く11番パー5でトマスがバーディ、一方のホームズがボギーで、トマス15アンダー、ホームズ14アンダーと再度逆転する。そしたら13番パー4で今度はトマスがダブル・ボギー、13アンダーとなって再々度の首位交代。 

 

トマスは14番パー3もボギーで12アンダーとホームズに2打差。しかし16番パー3をバーディで13アンダー、ホームズに1打差。17番パー5ではホームズが2オンしておきながら3パット・パー。トマスも4フィートのバーディ・パットを外す。18番パー4でもトマスは7フィートのバーディ・パットを外し、ホームズが14アンダーで勝った。トマスが13アンダーで2位、12アンダー3位がシー・ウー・キム、11アンダー4位にリーシュマン、マキロイ、9アンダー6位にチャールズ・ハウエル3世が入った。トマスは最近、最終日に崩れるあまり嬉しくない展開が続く。それにしてもスコットだけでなくホームズもグリーン上でフラッグを抜かずにパットしていたが、最近の流行りか? 




Feb 21 - 24      

World Golf Championships-Mexico Championship 

Club de Golf Chapultepec,  Mexico City,  MEX 

 

第3ラウンド終了時点で16アンダーで首位はダスティン・ジョンソン。12アンダー、ロリ・マキロイ、9アンダー、セルジオ・ガルシア、パトリック・リード、パトリック・キャントレイ、キャメロン・スミスと続く。 

 

最終ラウンドは前半調子の出ないジョンソンに一時マキロイが2打差に詰め寄るシーンも見られたが、ジョンソンはその後持ち直し、一方マキロイが伸びなかったため、再びジョンソンが後続に差をつけ始める。終わってみればジョンソンがこの日5アンダー66、通算21アンダーで、16アンダーのマキロイに5打差つける快勝。11アンダー3位にポール・ケイシー、イアン・ポールター、キラデック・アヒバーンラット、10アンダー6位にキャントレイ、ガルシア、スミスの3人が入った。同日程開催のプエルト・リコ・オープンは、マーティン・トレイナーが15アンダーで勝った。 




Feb 28 - Mar 3  

The Honda Classic  
PGA National (Champion),  Palm Beach Gardens,  FL 

 

第3ラウンド終了時点で7アンダーで首位はウィンダム・クラーク。6アンダー、ヴィージェイ・シング、キース・ミッチェルとキュン-フン・リー、5アンダー、リッキー・ファウラーと続く。久々耳にするシングが勝てば、56歳のツアー最年長記録だ。 

 

最終ラウンドはこの日7アンダー63、通算7アンダーのライアン・パーマーが早々とラウンドを終える。その他のゴルファーは伸び悩み、バック・ナインに入って一時パーマー、クラーク、シング、ブルックス・ケプ、ルーカス・グローヴァ―ら6人が7アンダーで並ぶ混戦。その中からまずケプカが18番パー5をバーディで8アンダーでレギュレイションを終え、それに17番パー3、18番と連続バーディのファウラーが追いつく。しかし勝ったのは、18番でバーディを奪い、一人9アンダーまでスコアを伸ばしたミッチェル。8アンダーでケプカとファウラーが続き、7アンダー4位にパーマーとグローヴァ―、6アンダー6位にシングが入った。 




Mar 7 - 10  

Arnold Palmer Invitational presented by Mastercard  
Bay Hill Club & Lodge,  Orlando,  FL 

 

第3ラウンド終了時点で9アンダーで首位はマシュウ・フィッツパトリック。8アンダー、ロリ・マキロイ、7アンダー、アーロン・バッデリー、マット・ウォレス、ケヴィン・キスナーと続く。 

 

最終ラウンドはしかし、特にスコアを縮めることができない上位陣にするすると詰め寄ったのが、フランチェスコ・モリナリ。モリナリは16番パー5でバーディを奪って11アンダーとなり、初めて単独首位に立つ。さらに18番パー4でも45フィートのバーディ・パットを放り込んで、この日8アンダー64、通算12アンダーでレギュレイションを終える。結局このスコアに誰も届かず、モリナリが勝った。フィッツパトリックが10アンダーで2位、9アンダー3位にサンゲイ・イム、トミー・フリートウッド、ラファ・カバレラ・ベヨの3人が入った。 




Mar 14 - 17      

THE PLAYERS Championship 

TPC Sawgrass,  Ponte Vedra Beach,  FL 

 

第3ラウンド終了時点で15アンダーで首位はジョン・ラーム。14アンダー、トミー・フリートウッド、ロリ・マキロイ、12アンダー、ジェイソン・デイ、11アンダー、エイブラハム・アンサー、10アンダー6位にダスティン・ジョンソンら6人が並ぶ。 

 

最終ラウンドはラーム、マキロイ、アンサー、フリートウッド、オリー・シュニーダージャンス、ジム・フューリックらが交互に首位に並ぶ混戦模様。その中を踏ん張って15アンダーで首位に立ったのはマキロイ。フューリックが18番パー4をバーディで15アンダー首位タイとなるも、マキロイは16番パー5をバーディで一人16アンダー。18番をパーで上がったマキロイは、最終組のラームとフリートウッドが二人共17番パー3でティ・ショットを池に落としていたため、彼らのプレイ終了を待たずに優勝を決めた。フューリックが15アンダーで2位、14アンダー3位にエディ・ペパレルとジョナタン・ヴェガス、13アンダー5位にジョンソン、フリートウッド、ブラント・スネデカーの3人が入った。 




Mar 21 - 24  

Valspar Championship  
Innisbrook Resort (Copperhead),  Palm Harbor,  FL 

 

第3ラウンド終了時点で9アンダーで首位はポール・ケイシー。8アンダー、ダスティン・ジョンソン、7アンダー、ジェイソン・コクラク、6アンダー、ルーク・ドナルド、スコット・スト―リングスと続く。 

 

最近ケイシーはリードしていても勝てないからなと思い、実際最終日のスコアは1オーヴァー72で途中ウーストヘイゼンに首位に並ばれるが、それでも辛抱し、通算8アンダーで勝った。7アンダー2位にルイ・ウーストヘイゼンとコクラク、6アンダー4位にバッバ・ワトソンとサンジェイ・イム、5アンダー6位にジョンソン、ジョン・ラーム、ライアン・アーマーの3人が入った。 





Mar 27 - 31  

World Golf Championships-Dell Technologies Match Play  
Austin Country Club,  Austin,  TX 

 

平日のグループ・ラウンドを制して週末のベスト16に駒を進めたのは、ブレンダン・グレイス、セルジオ・ガルシア、マット・クッチャー、ティレル・ハットン、ロリ・マキロイ、タイガー・ウッズ、ルーカス・ビアガード、ヘンリク・ステンソン、ケヴィン・ナー、フランチェスコ・モリナリ、ポール・ケイシー、ハオトン・リー、ケヴィン・キスナー、マーク・リーシュマン、ルイ・ウーストヘイゼンの16人。 

 

勝負として面白かったのはグループ8、グループ14、それにグループ3といったところ。グループ8は最初、クッチャーが楽勝かと思わせといてジョン・ラームが追い上げたことでわからなくなり、結局第18ホールの6フィートのバーディ・パットをラームが外して、クッチャーが首の皮一枚でグループの勝者となった。 

 

グループ14はトニー・フィナウ、イアン・ポールター、キスナー、キース・ミッチェルの4人共1勝1敗で第3ラウンドを迎え、18ホールでフィナウを下したポールターと、キスナーのプレイオフになった。どちらにも勝つチャンスはあったが、プレイオフ3ホール目でバーディを奪ったキスナーが勝った。 

 

グループ3は2勝でリードしていたリーがトム・ルイス相手の第3戦で第18ホールで4フィートのバーディ・パットを外して1敗となり、アレックス・ノレンとのプレイオフにもつれこんだが、1ホール目でバーディを奪ったリーが勝った。グループ14も最後の瞬間まで誰が勝者かわからなかったなど (ナー)、やはりマッチ・プレイは面白い。 

 

土曜午前のベスト16ではガルシアがグレイスを1アップで下し、クッチャーがハットンを4&3で退ける。最も注目されたウッズ-マキロイ戦はマキロイのパットが今一つで、それでも1ダウンながら16番パー5で2オンの位置にいたマキロイが、そこからなぜだかミス・ショットを連発してボギー、ウッズが2&1で勝った。その他ビアガードはステンソンを3&2で、ナーはローズを2アップ、モリナリはケイシーを5&4、キスナーはリーを6&5、ウーストヘイゼンはリーシュマンを2&1で下した。 

 

午後の準々決勝はモリナリがナーを6&5で圧倒、キスナーはウーストヘイゼンを2&1で下し、クッチャーがガルシアを2アップで退け、ビアガードがウッズに1アップで勝った。ウッズは一時2アップでリードしていたが、バック・ナインに入ってビアガードのパットが俄然決まりだした。それでも18番パー4の4フィートのパー・パットは、かつてのウッズならまず外すはずがないもので、やはりウッズは一時ほどの神がかり的な強さはないなと思わせられた。 

 

日曜午前の準決勝はクッチャーがビアガードを、キスナーがモリナリを、それぞれ1アップで下した。午後の3位決定戦ではモリナリがビアガードを4&2で退けた後、決勝はキスナーがクッチャーを3&2で下し、昨年の決勝でバッバ・ワトソンに大敗した屈辱を晴らした。 




Apr 4 - 7  

Valero Texas Open  
TPC San Antonio - AT&T Oaks,  San Antonio,  TX 

 

第3ラウンド終了時点で15アンダーで首位はシー・ウー・キム。14アンダー、コーリー・コナーズ、13アンダー、チャーリー・ホフマン、11アンダー、ジョナタン・ヴェガス、スコット・ブラウン、キョン-フーン・リーと続く。 

 

最終ラウンドはキムが調子が悪く後退、代わってコナーズが首位に立ち、18アンダーまで伸びて一時後続に4打つけるも中盤ボギーが嵩み、ホフマンやケビン・ストリールマンが15アンダーで首位に並ぶ。しかしコナーズはそこから持ち直し、今度はバック・ナインを6アンダーで回る完璧なゴルフで、この日6アンダー66、通算20アンダーでツアー初優勝。18アンダー2位にホフマン、17アンダー3位にライアン・ムーア、15アンダー4位にブライアン・スチュアードとキム、14アンダー5位にストリールマンが入った。




Apr 11 - 14      

Masters Tournament 

Augusta National GC,  Augusta,  GA   

 

折り返し地点で7アンダーで首位はフランチェスコ・モリナリ、アダム・スコット、ブルックス・ケプカ、ジェイソン・デイ、ルイ・ウーストヘイゼンの5人。 

 

第3ラウンド終了時点で13アンダーで首位はモリナリ。11アンダー、タイガー・ウッズ、トニー・フィナウ、10アンダー、ケプカ、9アンダー、ウェブ・シンプソン、イアン・ポールター、8アンダー、ダスティン・ジョンソン、マット・クッチャー、ザンダー・ショウフィル、ウーストヘイゼン、ジャスティン・ハーディングと続く。   

  

最終日は悪天候が予定されたために、スリーサムで午前中プレイ開始。モリナリはいつも通りにクラッチ・パットを随所で決め崩れず、このまま行くかと思われた。しかし12番パー3でティ・ショットをまさかの池ぽちゃ、モリナリ、ショウフィル、そして夢でも見ているのかウッズの3人が11アンダーで首位に並ぶ。 

 

勝負はいきなり混戦となり、一時はモリナリ、ウッズ、ショウフィル、ジョンソン、ケプカの5人が12アンダーで首位を分け合う。しかしモリナリは15番パー5でも木の下から打った第3打が枝に当たり池ぽちゃ、ダブル・ボギー7を叩いて脱落、そしてその15番でバーディを奪い、13アンダーとなって初めて単独首位に立ったのが、誰あろうウッズ。本当に夢か。 

 

ウッズは16番パー3でもあわやエースというバーディを奪い、一人14アンダー、後続に2打差つける。ウッズは18番パー4でボギーを叩くも、13アンダーで、メイジャー11年振り、マスターズ14年振りで勝った。12アンダー2位にジョンソン、ショウフィル、ケプカ、11アンダー5位にジェイソン・デイ、シンプソン、フィナウ、モリナリの4人が入った。それにしても信じられん。スポーツ・ファンは夢を見るものだが、本当にこの日が来るとは、心の底では信じていなかった。本当に夢じゃないんだろうな。 




Apr 18 - 21  

RBC Heritage  
Harbour Town GL,  Hilton Head,  SC 

 

第3ラウンド終了時点で10アンダーで首位はダスティン・ジョンソン。9アンダー、イアン・ポールター、ロリ・サバティーニ、シェイン・ロウリー、8アンダー、パトリック・キャントレイら6人が並ぶ。 

 

最終日はジョンソンが脱落したことで混戦となり、まずロウリーが代わって首位に立った後、CT・パン、キャントレイ、マット・クッチャーらが交互に首位に並ぶ。その中から抜け出したのがパンで、パンは16番パー4でバーディを奪い一人12アンダーになると、誰も彼に届かず、パンが12アンダーで逃げ切ってツアー初優勝を飾った。クッチャーが11アンダー2位、キャントレイ、スコット・ピアシー、ロウリーが10アンダー3位、JT・ポストン、シーマス・パワー、ケヴィン・ストリールマンが9アンダーで6位に入った。 

 

それにしても凄かったのがジョンソンで、最近ジョンソンはリードしていて最終日を迎えると、崩れるか圧勝するかの両極端で、この日は崩れる方、しかも11番パー4から15番パー5までの5ホールで7オーヴァーと、なんでここまでと思うくらい徹底的に崩れた。本人も訳がわからなかったに違いない。ついでに言うと昨年の覇者コダイラ・サトシは、最終日11オーヴァー82、通算16オーヴァーだった。この成績もすごい。 

 



Apr 25 – 28  

Zurich Classic of New Orleans  
TPC Louisiana,  Avondale,  LA 

 

もうずっとフォーサム/フォーボールのティーム・プレイで開催するのかズーリック、第3ラウンド終了時点で23アンダーで首位は、ジョン・ラーム/ライアン・パーマーとスコット・ストーリングス/トレイ・マリノー。22アンダー、ブランデン・グレイス/ジャスティン・ハーディング、20アンダー、ピーター・マルナティ/ビリー・ハーリー3世、ブライアン・ゲイ/ロリ・サバティーニ、ニック・ワトニー/チャーリー・ホフマンと続く。 

 

最終ラウンドは、スト―リングス/マリノーが早々と後退、ラーム/パーマーも一時後続に追いつかれそうになったが持ち直し、バック・ナインは安定、この日3アンダー69、通算26アンダーで、23アンダーまで追い上げたセルジオ・ガルシア/トミー・フリートウッドに3打差つけて勝った。21アンダー3位にはキョン-フーン・リー/マット・エヴリー、ゲイ/サバティーニ、20アンダー5位にこのトーナメント常連のケヴィン・キスナー/スコット・ブラウンら3組が入った。 

 



May 2 - 5  

Wells Fargo Championship  
Quail Hollow Club,  Charlotte,  NC  

 

第3ラウンド終了時点で11アンダーで首位はジェイソン・ダフナー、マックス・ホマ、ジョエル・ダーメンの3人。10アンダー、パット・ペレス、9アンダー、ロリ・マキロイ、8アンダー、ジャスティン・ローズと続く。 

 

最終ラウンドはダフナーが早々と脱落、ダーメンも伸び悩む。一人だけ16アンダーまでスコアを伸ばすホマが一時後続に4打差つけ、16番パー4でボギーを叩くも、そのまま逃げ切って15アンダーでツアー初優勝。12アンダー2位にダーメン、11アンダー3位にローズ、9アンダー4位にセルジオ・ガルシア、リッキー・ファウラー、ダフナー、ポール・ケイシーの4人が入った。 




May 9 - 12  

AT&T Byron Nelson  
Trinity Forest Golf Club,  Dallas,  TX 

 

第3ラウンド終了時点で19アンダーで首位はサン・カン。16アンダー、マット・エヴリー、14アンダー、ブルックス・ケプカ、スコット・ピアシー、13アンダーにロリ・サバティーニら4人が並ぶ。 

 

最終日は序盤もたつくカンに1番パー4から3連続バーディのエヴリーが追いつく。それにピアシーも加わり、一時3人が首位タイに並ぶが、まずピアシーが脱落、さらに15番パー4でバーディを奪ったカンに対し、エヴリーがバギーで2打差、カンはさらに16番パー4もバーディで3打差つけ、勝負を決めた。カンは18番パー4でボギーを叩くも、この日4アンダー67、通算23アンダーで勝った。エヴリーとピアシーが21アンダーで2位、20アンダー4位にケプカ、17アンダー5位にサバティーニら5人が入った。 

 



May 16 - 19  

PGA Championship  
Bethpage State Park BK Course,  Farmingdale,  NY   

 

今年から5月開催のPGAチャンピオンシップ、要するにメイジャーは4月、5月、6月、7月に一本ずつで1年を終えるという計算のようだ。それでプレイヤーズがそれまでの5月から今年は3月開催だったのか。 

 

そのPGAチャンピオンシップ、注目のタイガー・ウッズは今回は予選落ち。マスターズはいったい何だったのか。一方、折り返し地点で12アンダーで首位は、初日コース・レコード63を叩き出したブルックス・ケプカ。7打差ついて5アンダー2位にジョーダン・スピースとアダム・スコット、4アンダーでダスティン・ジョンソン、ダニエル・バーガー、ケリー・クラフト、マット・ウォレス、ルーク・リストが続く。 

 

第3ラウンド終了時点でケプカは12アンダーで首位で変わらず。7打差5アンダー2位にジョンソン、ハロルド・ヴァーナー3世、ジャズ・ジャネワタナノンド、リスト、4アンダー6位に松山英樹とウォレスが続く。 

 

最終ラウンドはケプカが1番パー4こそボギーを叩くもその後持ち直して崩れる感じがせず、このまま大差がついて大味なまま終わるかと思ったところから、11番パー4から14番パー3まで4連続ボギーを叩くまさかの展開。そこへ徐々にジョンソンが差を詰め、15番パー4でバーディを奪い8アンダーとなって、その時9アンダーにスコアを落としていたケプカに1打差まで詰め寄る。これは最後の最後になって面白くなってきたぞと思ったところから、ジョンソンが16番パー4、17番パー3を連続でボギー、6アンダーまで後退して勝負あった。ケプカは結局この日4オーヴァー74、8アンダーまでスコアを落としたが、最初の2日間の貯金が効いた。それにしても本当にメイジャーに強いやつだ。ジョンソンが6アンダーで2位、2アンダー3位にスピース、ウォレス、パトリック・キャントレイ、1アンダー6位にリスト、イーヴン・パー7位にサン・カンが入った。 




May 23 - 26  

Charles Schwab Challenge  
Colonial CC,  Fort Worth,  TX 

 

近年スポンサーの定まらないコロニアル、第3ラウンド終了時点で9アンダーで首位はケヴィン・ナー。7アンダー2位にジョーダン・スピース、ジム・フューリック、トニー・フィナウ、マッケンジー・ヒューズ、C. T. パンら5人が並ぶ。スピースは本当にコロニアルと相性がいい。 

 

最終ラウンドはじりじりとスコアを伸ばすナーにフィナウが追いすがるも、ナーが14番パー4でバーディで12アンダー、一方のフィナウが16番パ3をボギーで8アンダー、4打差ついたことでほぼ勝負あった。ナーは18番パー4もバーディで、13アンダーでツアー3勝目を飾った。フィナウが9アンダーで2位、8アンダー3位にパンとアンドリュウ・プットナム、7アンダー5位にジョナス・ブリクスト、6アンダー6位にライアン・パーマーとロリ・サバティーニが入った。 




May 30 - Jun 2      

the Memorial Tournament presented by Nationwide 

Muirfield Village GC,  Dublin,  OH 

 

第3ラウンド終了時点で15アンダーで首位はマーティン・カイマー。13アンダー、アダム・スコット、11アンダー、松山英樹、パトリック・キャントレイ、ジョーダン・スピース、9アンダー、マーク・リーシュマン、バド・コウリー、キョン-フーン・リーと続く。 

 

最終ラウンドは18アンダーまで伸びたカイマーが一時後続に4打差つけるが、そこを猛追したのがキャントレイ。キャントレイは11番パー5をバーディ、17アンダーで首位のカイマーに並ぶと、カイマーが13番パー4でボギー、一方のキャントレイが14番パー4をバーディで18アンダー、逆に2打差つけて首位に立つ。結局15番パー5でもバーディを奪ったキャントレイが、19アンダーで勝った。17アンダー2位にスコット、15アンダー3位にカイマー、13アンダー4位にケヴィン・ストリールマン、12アンダー5位にリーシュマン、11アンダー6位に松山が入った。 




Jun 6 - 9  

RBC Canadian Open  
Hamilton Golf & Country Club,  Hamilton, ON,  CAN 

 

第3ラウンド狩猟時点で13アンダーで首位は、ロリ・マキロイ、マット・クッチャー、ウェブ・シンプソンの3人。12アンダーにシェイン・ロウリー、アダム・ハドウィン、ブラント・スネデカーの3人が続く。

 

最終ラウンドはマキロイが一時無敵の頃を思い起こさせる絶好調で、一時はもしかして58に手が届くかと思わせた。結局16番パー3と18番パー4でボギーを叩き、この日9アンダー61、通算22アンダーで、15アンダーで2位のシンプソンとロウリーに7打差の圧勝。13アンダー4位にはクッチャーとスネデカー、12アンダー6位にハドウィンが入った。 




Jun 13 - 16  

U.S. Open  
Pebble Beach Golf Links,  Pebble Beach,  CA 

 

折り返し地点で9アンダーで首位はゲアリ・ウッドランド。7アンダー、ジャスティン・ローズ、6アンダー、ルイ・ウーストヘイゼン、5アンダー、アーロン・ワイズとロリ・マキロイ。 

 

第3ラウンド終了時点で11アンダーで首位はウッドランド。9アンダー、ローズ、7アンダー、 ブルックス・ケプカ、ウーストヘイゼン、チェズ・リーヴィ、6アンダー、マキロイと続く。 

 

最終ラウンドは最初の5ホールを4アンダーのケプカが、いきなり優勝争いに絡む。またケプカか! それにしてもメイジャーになると優勝に絡む。ただしケプカは中盤以降失速、結局ウッドランドがリードを守り切り、最後の18番パー5で40フィートから3パットで優勝のところを1パットのバーディ、この日2アンダー69、通算13アンダーでメイジャー初優勝。ケプカが10アンダーで2位。7アンダー3位にザンダー・ショウフィル、ローズ、リーヴィ、ジョン・ラーム、6アンダー7位にウーストヘイゼン、アダム・スコットが入った。さすがにケプカのUSオープン3連覇というのはなかったか。 




Jun 20 - 23  

Travelers Championship  
TPC River Highlands,  Cromwell,  CT 

 

第3ラウンド終了時点で16アンダーで首位はチェズ・リーヴィ。10アンダー、キーガン・ブラッドリー、ザック・サッチャー、9アンダー、ロベルト・ディアズ、ジェイソン・デイと続く。 

 

最終ラウンドはブラッドリーがバック・ナインでリーヴィを猛追、このまま大味で終わるのかと思ってたところを面白くする。ブラッドリーは15番パー4でバーディを奪って15アンダー、16アンダーのリーヴィに1打差まで詰め寄る。しかし17番パー4でティ・ショットをバンカーに打ち込んだブラッドリーは、第2打をグリーン・オーヴァー、ダブル・ボギーを叩く。一方のリーヴィがバーディを奪って一気に3打差つき、勝負あった。リーヴィはこの日1アンダー69、通算17アンダーで優勝。ブラッドリーとサッチャーが13アンダーで2位、12アンダー4位にヴォーン・テイラー、11アンダー5位にポール・ケイシー、ホアキン・ニーマン、ケヴィン・トウェイの3人が入った。 




Jun 27 - 30      

Rocket Mortgage Classic 

Detroit Golf Club,  Detroit,  MI 

 

初開催のロケット・モーゲイジ・クラシック、第3ラウンド終了時点で23アンダーで首位はネイト・ラシュリー。17アンダー、J.T.ポストン、16アンダー、キャメロン・トリンガレ、15アンダー、パトリック・リード、14アンダーにロリ・サバティーニら5人が並ぶ。 

 

最終ラウンドは最初の3ホールを2アンダーのラシュリーがどんどん後続と差を広げだし、先週にも増して大味な展開。トラヴェラーズはそう思ったところから差が狭まりだし、そこそこ面白くなった。今回もラシュリーがその後2ボギーを叩いて、さてここからかと一瞬思わせたがそこまで。ラシュリーはその後持ち直し、誰もラシュリーについて来れず、結局ラシュリーがこの日2アンダー70、通算25アンダーでツアー初優勝。19アンダー2位にドク・レッドマン、18アンダー3位にサバティーニ、ウェス・ローチ、17アンダー5位にブレント・スネデカー、ホアキン・ニーマン、テッド・ポッターら6人が入った。ラシュリーはなんでも過去に父の操縦する飛行機事故で家族や知人を何人も同時に亡くしているそうで、優勝インタヴュウもエモーショナルだった。 




Jul 4 - 7  

3M Open  
TPC Twin Cities,  Blaine,  MN 

 

新イヴェントの3Mオープン、ミネソタでのツアー・イヴェントとしては半世紀以上振りになるそうだ。その3M、第3ラウンド終了時点で15アンダーで首位はマシュウ・ウルフ、コリン・モリカワ、ブライソン・デシャンボーの3人。14アンダーでアダム・ハドウィンとウィンダム・クラークが続く。 

 

最終ラウンドはフロント・ナインで順調のウルフがそのまま抜け出すかに見えて中盤失速、一時は17アンダーにウルフ、モリカワ、デシャンボーら6人が並ぶ大混戦になる。それからウルフとモリカワが頭一つ抜け出し、勝負はこの二人の争いになるかと思わせといて、18番パー5でイーグルを奪い、一人20アンダーとなったデシャンボーが単独首位に立つ。 

 

最終ペアのウルフとモリカワは、18番でモリカワは2オンするもウルフの第2打はフリンジの難しい位置へ。先に打ったウルフの30フィートのイーグル・チップは、2%の成功率という解説の意見をものともせずカップ・インの21アンダー。一方モリカワの15フィートのイーグル・パットは僅かに左に逸れ、ウルフが近代ゴルフではジョーダン・スピースに次ぐ史上2番目に若い20歳のでツアー初優勝を飾った。モリカワとデシャンボーが20アンダーで2位を分け、18アンダー4位にハドウィン、17アンダー5位にクラークとカルロス・オルティスが入った。 




Jul 11 - 14  

John Deere Classic  
TPC Deere Run,  Silvis,  IL 


第3ラウンド終了時点で16アンダーで首位はキャメロン・トリンガレとアンドリュウ・ランドリー。15アンダー、ビル・ハーズ、アダム・シェンク、14アンダー、ニック・ワトニー、ディラン・フリテリ、ライアン・ムーア、ヴォーン・テイラーと続く。 

 

最終ラウンドはこの日10アンダー61をマークしたラッセル・ヘンリーが19アンダーで一躍首位に躍進、それに追いつき追い越したのが、フリテリ。フリテリは11番パー4をバーディで20アンダー、17番パー5をバーディで21アンダーまでスコアを伸ばすと、誰もついてこれず、ツアー初優勝。19アンダー2位にヘンリー、18アンダー3位にランドリー、17アンダー4位にコリン・モリカワ、クリス・ストラウドの3人が入った。 




Jul 18 - 21      

The Open Championship 

Royal Portrush Golf Club,  Portrush,  NIR 

 

80年振りという北アイルランドで開催のジ・オープン、注目はもちろんティーンエイジャーの時コース・レコードを樹立したロリ・マキロイ。しかしマキロイは気負ったか初日1番パー4でクアドラプル・ボギー8を叩いていきなり優勝の夢が潰える。結局マキロイは初日8オーヴァー79。タイガー・ウッズも7オーヴァー78といいとこなし。マスターズは、あれは本当にいったい何だったのか。しかしさらによく見ると、デイヴィッド・デュヴォールの20オーヴァー91というのがあったりする。 

 

折り返し時点で首位はJ.B. ホームズとシェイン・ローリーの8アンダー。マキロイは第2ラウンド6アンダー65でまとめ通算2オーヴァーと、足切りにわずかに一打足りなかった。 

 

第3ラウンド終了時点で16アンダーで首位はロウリー。12アンダー、トミー・フリートウッド、10アンダー、ホームズ、9アンダー、ブルックス・ケプカ、ジャスティン・ローズ、8アンダー、リッキー・ファウラー、リー・ウエストウッドと続く。ロウリーはツキもあったが、全英ではツキも勝つための必要条件だからな。それにしてもケプカは本当にメイジャーになると優勝に絡む。 

 

最終ラウンドはこれまでとは打って変った悪天候のためにほぼ全ゴルファーがスコア・メイクに苦しむ。最終6パーティでフィナウがイーヴン・パーで回った以外は全員オーヴァー・パーのゴルフで、そのため誰もロウリーをシリアスに脅かすことができない。結局ロウリーはこの日1オーヴァー72ながらも、通算15アンダーで勝った。9アンダー2位にフリートウッド、7アンダー3位にフィナウ、6アンダー4位にウエストウッドとケプカ、5アンダー6位にファウラーら4人が入った。 

 

ロウリーは特にショット・メイクがよかったというよりも、昨日からのツキをまだ維持していたという印象が強かった。というよりも、マキロイのいなくなった後の地元ということで、慌てて全員がロウリー応援に回ったギャラリーの念の賜物という感じだった。ホームズは16オーヴァー87という信じ難い崩れ方で、ロウリーの運のツケを払わされた。同日程開催のバーバソル・チャンピオンシップは、ジム・ハーマンが26アンダーで勝った。 




Jul 25 - 28  

World Golf Championships-FedEx St. Jude Invitational  
TPC Southwind,  Memphis,  TN 

 

スポンサーがブリジストンからセント・ジュード、コースがファイアストーンからサウス・ウインドに代わったWGC、第3ラウンド終了時点で12アンダーで首位はロリ・マキロイ。11アンダー、ブルックス・ケプカ、10アンダー、マシュウ・フィッツパトリック、9アンダー、マーク・リーシュマン、アレックス・ノレン、ジョン・ラームと続く。マキロイは先週の借りをなんとも返したいところ。 

 

最終ラウンドはしかし、ショットの定まらないマキロイにケプカが追いつき追い越す。マキロイは結局この日いいところがなく、ケプカが最終日5アンダー65、通算16アンダーで13アンダー2位のウェブ・シンプソンに3打差で勝った。12アンダー3位にリーシュマン、マキロイはトミー・フリートウッド、フィッツパトリックと共に11アンダー4位に終わった。同日程開催のバラクーダ・チャンピオンシップスは、コリン・モリカワが47ポイントでツアー初優勝を飾った。 




Aug 1 - 4  

Wyndham Championship  
Sedgefield CC,  Greensboro,  NC 


第3ラウンド終了時点で17アンダーで首位はビョン・ハン・アン。16アンダー、ウェブ・シンプソンとブライス・ガーネット、15アンダー、ライアン・アーマー、14アンダー、ポール・ケイシー、ヴィクター・ホヴランド、J. T. ポストンと続く。 

 

最終ラウンドはアンにこの日絶好調のポストンが絡んで首位争いを演じる。15番パー5でバp-ディを奪ったポストンが22アンダーで単独首位に立つと、その15番でアンはティ・ショットを茂みの中に打ち込んでボギー、20アンダーとなって2打差つく。ポストンは22アンダーでレギュレイションを終え、これが優勝スコアになってツアー初優勝。最後の5ホールを4アンダーのシンプソンが1打差21アンダーで続き、結局アンは20アンダー3位に終わった。19アンダー4位にホヴランド、17アンダー5位にシー・ウー・キムが入った。 




Aug 8 - 11  

THE NORTHERN TRUST  
Liberty National GC,  Jersey City,  NJ 

 

タイガー・ウッズは初日4オーヴァー75で棄権。第3ラウンド終了時点で14アンダーで首位はパトリック・リード。13アンダー、エイブラハム・アンサー、12アンダー、ジョン・ラームとブラント・スネデカー、11アンダー、ダニー・ウィレット、ハロルド・ヴァーナー3世、ジャスティン・ローズと続く。 

 

最終ラウンドは一時リードがもたついてその隙にラームが首位に躍り出て後続に2打差つけるというシーンもあったが、ラームはその後もたつき、一方リードは持ち直し、結局リードがこの日2アンダー69、通算16アンダーで勝った。アンサーが15アンダー2位、ラームとヴァーナーが14アンダー3位、13アンダー5位にアダム・スコットが入った。 




Aug 15 - 18  

BMW Championship  
Medinah CC (No. 3),  Medinah,  IL 

 

第3ラウンド終了時点で21アンダーで首位はジャスティン・トマス。15アンダー、パトリック・キャントレイ、トニー・フィナウ、14アンダー、ロリ・サバティーニ、13アンダー、ジョン・ラームと続く。 

 

最終ラウンドはトマスにキャントレイと、この日絶好調の松山英樹が食らいつく。特にキャントレイはトマスまであと一歩のところまで肉薄するが最後の一歩が届かず、トマスがこの日4アンダー68、通算25アンダーで勝った。キャントレイが22アンダーで2位、20アンダー3位に松山、18アンダー4位にフィナウ、16アンダー5位にラームとブラント・スネデカーが入った。 




Aug 27 - 30  

TOUR Championship  
East Lake GC,  Atlanta,  GA   

 

第3ラウンド終了時点で15アンダーで首位はブルックス・ケプカ。14アンダー、ロリ・マキロイ、ザンダー・ショウフィリ、11アンダー、ジャスティン・トマス、ポール・ケイシーと続く。その下はいきなり松山英樹の6アンダーになってしまうので、優勝は上位5人の誰かになるのはまず確実だろう。 

 

最終ラウンドは、調子が今一つのケプカにマキロイが追いつき、7番パー4をバーディのマキロイが16アンダーで単独首位に立つ。マキロイはその後後続に差をつけ始めるかに見えて連続ボギーを叩くなどするが持ち直し、結局この後は誰にも並ばれることなくこの日4アンダー66、通算18アンダーで、今季3勝目を挙げると共にフェデックス・カップも制した。14アンダー2位にショウフィリ、13アンダー3位にトマスとケプカ、9アンダー5位にケイシー、8アンダー6位にアダム・スコットが入った。 




Oct 24 - 27      

ZOZO CHAMPIONSHIP 

Accordia Golf Narashino CC,  Chiba,  JPN  

 

普段は見ないツアー・チャンピオンシップ後の年内のツアーだが、初めての日本開催のツアーの一環で、しかも錚々たるゴルファーが名を連ねていることもあって、アメリカでも結構報道している。 

 

そのZozo、初日第1ホールの第1打を池ポチャで、3連続ボギーを叩きながらその後挽回、終わってみれば6アンダー64で初日首位に立ったのは、タイガー・ウッズ。ウッズは第3ラウンド終了時点でも16アンダーで首位をキープ、13アンダー、松山英樹、12アンダー、ゲアリ・ウッドランド、11アンダー、ザンダー・ショウフィル、コーリー・コナーズ、ビリー・ホーシェル、10アンダー、ロリ・マキロイと、日本のファンにはたまらない面々。 

 

日本を襲った台風のために月曜フィニッシュとなった最終ラウンドもウッズは崩れることなく、3アンダー67、通算19アンダーで勝ち、これでツアー通算82勝と、サム・スニードの持つ記録に並んだ。松山が16アンダーで続き、13アンダー3位にマキロイとサンジェイ・イム、12アンダー5位にウッドランド、11アンダー6位にホーシェルとコナーズが入った。ところで、いったいZozoってなんだと思って調べてみると、衣料品ネット販売大手だそうで、ツアーのスポンサーをするからにはかなり儲けてるんだろうが、さすがにアメリカでは聞いたことがなかった。きっと日本以外のゴルフ・ファンも、私と同じ疑問を持ったに違いない。 

 


 

Oct 31 - Nov 3      

World Golf Championships-HSBC Champions 

Sheshan International GC,  Shanghai,  CHN 

 

第3ラウンド終了時点で15アンダーで首位はロリ・マキロイ。14アンダー、ルイ・ウーストヘイゼン、13アンダー、ザンダー・ショウフリ、マシュウ・フィッツパトリック、12アンダー、ポール・ワリングと続く。 

 

最終ラウンドは1番、2番と連続バーディのウーストヘイゼンがいきなりマキロイに追いついてひっくり返すがその後失速、代わってショウフリが伸びて、18番パー5のバーディで19アンダーとなってマキロイに追いつき、二人のプレイオフになった。18番のマキロイのティ・ショットはあわや池ポチャで、あれが落ちてたらショウフリの逆転優勝になるところだった。 

 

再度18番でのプレイオフは、今度はマキロイが完璧なティ・ショット、一方のショウフリはラフに入れ、結局マキロイがバーディでショウフリをうっちゃった。17アンダー3位にウーストヘイゼン、15アンダー4位にヴィクター・ペレス、マティアス・シュワブ、エイブラハム・アンサー、14アンダー7位にフィッツパトリックが入った。 




Dec 4 - 7  

Hero World Challenge  
Albany,  New Providence,  BAH 


次週のプレジデンツ・カップ出場ゴルファーが多く参戦しているヒーロー・チャレンジ、移動や練習を考慮して土曜フィニッシュとなった。第3ラウンド終了時点で13アンダーで首位はゲアリ・ウッドランド。12アンダー、ヘンリク・ステンソン、11アンダー、タイガー・ウッズ、ジャスティン・トマス、ジョン・ラームと続く。 


最終ラウンドは早々とウッドランドが後退、代わって一時ステンソン、ウッズ、トマスが15アンダーで首位に並ぶ。しかしウッズはリーチャブルの14番パー4で、ティ・ショットを引っかけて砂場に入れてボギーで脱落。 


代わって首位陣に追いつき、17アンダーで単独首位に立ったのはラーム。しかしステンソンは15番パー5であわやダブル・イーグルというイーグルで18アンダーで再度首位に立ち、そのまま逃げ切った。ラームが17アンダーで2位、16アンダー3位にパトリック・リード、14アンダー4位にウッズ、13アンダー5位にトマスとケヴィン・キスナーが入った。 




Dec 12 - 15  

Presidents Cup  
Royal Melbourne GC,  Melbourne, Victoria,  AUS   


初日 (フォー・ボール) 

 

第1回のヘイル・アーウィン以来というプレイイング・キャプテンをタイガー・ウッズが務める今回のプレジデンツ・カップ、初日フォー・ボールの第1マッチに、そのウッズが登場する。そしてそのタイガー・ウッズ/ジャスティン・トマス以外はすべてインターナショナルが勝つという一方的な展開で初日を終える。 

 

ウッズ/トマス 4&3 ニーマン/リーシュマン 

イム/ハドウィン 1Up キャントレイ/ショウフィリ 

アン/スコット 2&1 フィナウ/デシャンボー 

パン/松山 1Up リード/シンプソン 

ウーストヘイゼン/アンサー 4&3 ウッドランド/ジョンソン 

 

US 1ポイント 

インターナショナル 4ポイント 



第2日 (フォーサム) 


これまでUSが圧倒的に強かったフォーサムでも、始まってしばらくはインターナショナルが圧倒、しかしUSも後半巻き返しに転じる。初日唯一勝って1ポイントを挙げたウッズ/トマスは、今回はトマスの調子、特にパットが今一つだったものを、オール・スクエアで迎えた18番パー4の10フィートのバーディ・パットを沈め、1アップで、松山/アンを下す。それにしても松山とアンってそっくり。遠目だと兄弟にしか見えない。 


スコット/ウーストヘイゼン 3&2 クッチャー/ジョンソン 

キャントレイ/ショウフィリ 1Up ニーマン/ハドウィン 

アンサー/リーシュマン 3&2 リード/シンプソン 

ウッズ/トマス 1Up 松山/アン 

ファウラー/ウッドランド Tied スミス/イム 

 

US 3 1/2ポイント  

インターナショナル 6 1/2ポイント 

 

 

第3日午前 (フォー・ボール) 

 

松山/パンは特にパンのできがよく、リード/シンプソンを寄せつけずに下す。最終マッチはフィナウのパットが冴え、もうダメかと思われたところからのパットを何度も決め、1ダウンで迎えた最終ホールで追いついて分ける。 

 

ファウラー/トマス 3&2 リー/リーシュマン 

アンサー/イム 3&2 キャントレイ/ショウフィリ 

パン/松山 5&3 シンプソン/リード 

アン/スコット Tied フィナウ/クッチャー 

 

US 5ポイント 

インターナショナル 9ポイント 

 

 

第3日午後 (フォーサム) 

 

こいつは面白かった!  前半はすべてUSリードで、結局五分五分になってシングルスを迎えるのかと思っていたが、最初フロント・ナインで5アップと最も差がつけてリードしていたトマス/ファウラーが、リーシュマン/アンサーに挽回され、16番17番18番と3連続で落としてついに分けた。1時間前には、他のマッチが分けることがあろうともこのマッチだけはUSのとりこぼしはあるまいと思ってたのに。最終マッチのフィナウ/クッチャーもニーマン/アンと分ける。 

 

ウッドランド/ジョンソン 2&1 スコット/ウーストヘイゼン 

ファウラー/トマス Tied アンサー/リーシュマン 

キャントレイ/ショウフィリ 2&1 イム/スミス 

フィナウ/クッチャー Tied ニーマン/アン 

 

US 8ポイント 

インターナショナル 10ポイント 

 

 

最終日 (シングルス) 

 

近年USが圧倒的に優勢のシングルス、今回も例外ではなく、最初の方はインターナショナルがリードしているのは、フィナウと勝負している松山だけだったりする。その松山もフロント・ナインで4Upまでリードしていながらバック・ナイン追い上げられ、終わってみればなんとかタイという冷や汗もの。 

 

一方、それまでは今回インターナショナルのポイント・ゲッターだったパンが、リード相手に最初の7ホールで6 Downとどツボに入っていた。バック・ナインで少しは盛り返したものの、それまでは眠っていたリードがいきなり息を吹き返した。 

 

結局インターナショナルが勝ち星を挙げたのは10人中イムとスミスの二人だけだが、それまでの貯金が効いて、押されながらもなんとか持ちこたえる。残り2マッチを残してUS 15ポイント、インターナショナル  13ポイントで、ウーストヘイゼン vs クッチャー、およびリーシュマン vs ファウラーは競っており、どう転ぶかわからない。二つともインターナショナルがとれば、今回のキャプテンのウッズとエルスがかつて南アフリカで演じたプレイオフの再現だ。 

 

という興奮は最後までは続かず、タイで迎えたウーストヘイゼン vs クッチャーの17番ホールでクッチャーがバーディを奪って1アップになった時点で、インターナショナルが勝つ可能性は潰え、USがカップを保持した。 

 

ところで、今回TVを見ていて気づいたのだが、途中経過の報告が、オール・スクエアではなくタイ、分けた場合もハーヴドではなく、タイドと言っている。ドーミーとは言わなくなったようだ。少しでもわかりにくい業界用語はなくす方向に動いているようだ。そうですか。 

 

 

タイガー・ウッズ (US)  3&2 エイブラハム・アンサー (I) 

松山英樹 (I)  Tied トニー・フィナウ (US) 

パトリック・リード (US)  4&2 C. T. ・パン (I) 

ダスティン・ジョンソン (US)  4&3 ハオトン・リー (I) 

アダム・ハドウィン (I)  Tied ブライソン・デシャンボー (US) 

サンジー・イム (I)  4&3 ゲアリ・ウッドランド (US) 

パトリック・キャントレイ (US)  3&2 ホアキン・ニーマン (I) 

ザンダー・ショウフィリ (US)  2&1 アダム・スコット (I) 

ウェブ・シンプソン (US)  2&1 ビョン・ハン・アン (I) 

キャメロン・スミス (I)  2&1 ジャスティン・トマス (US) 

ルイ・ウーストヘイゼン (I)  Tied マット・クッチャー (US) 

マーク・リーシュマン (I)  Tied リッキー・ファウラー (US) 

 

US 16ポイント 

インターナショナル 14ポイント 

 














 

 

 



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