今年のグランド・スラムはマスターズ優勝のシャール・シュワーツェル、全英制覇のダレン・クラーク、が全米のロリ・マキロイ、PGAのキーガン・ブラッドリーの間で争われた。
初日の18ホールを終わった時点でマキロイとブラッドリーが4アンダー、シュワーツェルが3オーヴァー、クラーク6オーヴァーで、既に勝負はマキロイとブラッドリーに絞られる。シュワーツェルもフロント・ナインではトップに絡んでいたが後半崩れ、特に海越え16番パー3でのトリプル・ボギーで沈む。クラークは1番パー4のティ・ショットから左に曲げるなど、これに合わせて調整してきたような様子は微塵もなく、最初からバーミューダでのヴァケイション気分だったようだ。
2日目は今度はマキロイの調子がまったくよくなく、代わってもうダメだろうと思われたシュワーツェルがじりじりと追い上げる。なんかマスターズみたいな展開になった。一方ブラッドリーは踏ん張り、結局この日イーヴン・パーながら猛追するシュワーツェルに僅差で逃げ切った。最終スコアはブラッドリー4アンダー、シュワーツェル3アンダー、マキロイイーヴン、クラークは9オーヴァーだった。