10月開催になって近年見過ごしがちのグランド・スラム、今年はマスターズ優勝のフィル・ミッケルソンが棄権、全英制覇のルイス・ウーストハイゼンが故障のため、代わってデイヴィッド・トムズとアーニー・エルスが全米のグレム・マクドウェル、PGAのマーティン・カイマーと共に出場する。

そのトムズとエルスが、初日の18ホールを終わった時点でトムズ4アンダー、エルス3アンダーと、マクドウェル1オーヴァー、カイマー3オーヴァーに差をつける。2日目もこの調子が続き、ほどなくして勝負はトムズとエルスの優勝争いに絞られる。

トムズは長いパットやグリーン回りのチップが好調でこのまま行くかと思われたが、エルスは14番パー4、15番パー4、16番パー3と3連続バーディ、5アンダーとなって、15番でボギーで4アンダーに後退したトムズを逆転、そのまま逃げ切った。最終スコアはエルス5アンダー、トムズ4アンダー、カイマーとマクドウェルが共に3オーヴァーだった。