PGAグランド・スラム・オブ・ゴルフ

2007年10月16日-10月17日   ★★1/2

バーミューダ、タッカーズ・タウン、ミッド・オーシャン・クラブ

今年のグランド・スラムはツアーが新システムになって9月プレイオフになったために、従来の11月の感謝祭の休日に合わせてではなく、10月開催と一と月も早くなった。場所もハワイのポイプ・ベイからバーミューダに移動、しかし最も大きな違いは、スラムの主、タイガー・ウッズが今回欠場していることにある。まあ、昨年はマスターズに勝ったフィル・ミッケルソンがパスしていたし、ウッズにとっては今年のツアーは終わっているだろうが、しかし、これまでは一応出ていたわけだから、別に2、3日くらいちょっとファン・サーヴィスしてもという気はしないでもない。

一方、USオープンの覇者エンゲル・カブレラは、前日までヨーロッパのマッチ・プレイで決勝まで残ってアーニー・エルス相手にプレイしていたために (結局エルスに負けたが)、ほとんど疲れと時差ぼけでへろへろになりながらも現れた。まあたった4人のエキシビジョンで、どういう結果になろうとある程度の収入は約束されているわけだから、普通のゴルファーならここは多少の無理は押しても参加してくるだろう。ウッズやミッケルソン・クラスにとっては10万ドルくらいは屁だということか。

また、グランド・スラムに並行して、ツアーがまだ続いているのはいったいどういうわけなんだ。フェデックス・カップで終わりだと思っていたから10月以降はゴルフを見る気はまるでなかったのに、今週開催のフライズ・エレクトロニクス・オープンにはミッケルソンまで出ている。そんなこと言ってもなあ、もう気持ちとしては今年のツアーは終わっているわけだから見る気になんかならんぞ。だいたい、だったらなんでツアーの途中でプレイオフなんかがあるんだ。今年の締めくくりとしてプレイオフがあるんじゃないのか。MLBでワールド・シリーズが終わった後にゲームがあったとしても、なに、それと言われるのがオチだ。プレイオフというシステムを採用するなら、その後にツアーを続けるなんてことはやめろ。もしグラインダーに稼ぐチャンスを与えるのが目的というなら、そういうのは最初から全部エキシビジョンという名目にしてくれ。

いずれにしてもウッズが不参加なため、今年のスラムはマスターズの覇者ザック・ジョンソン、全米のカブレラ、全英のパドレイグ・ハリントン、そしてPGAのウッズの代わりにジム・フューリックの4人というメンツになった。初日は3アンダーでハリントンが首位、2アンダーのカブレラ、1オーヴァーでフューリックとジョンソンが続く。

2日目はいきなり1番パー4でトリプル・ボギー、2番パー4でボギーを叩いたカブレラが後半盛り返す。11番パー5でイーグル、そして18番パー5で第2打をピンそば5フィートにつけてのイーグルと、基本的にこの2ホールでハリントンに追いつき、二人とも4アンダーでプレイオフとなった。18番でのプレイオフはハリントンがティ・ショットをバンカーに入れたために刻んでいかざるを得ず、結局ここでも2オン2パットのバーディを奪ったカブレラが逆転勝ち。カブレラは今年は稼いだろうなあ。フューリックは2アンダー、ジョンソンは1アンダーだった。



 
 
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