この一年のメイジャーの覇者4人によるエキシビション的色彩の強いこのイヴェント、昨年はタイガー・ウッズが4戦3勝していたため、ウッズとマスターズの覇者ヴィージェイ・シング以外 (トム・レーマンとポール・エイジンガー) は推薦で出場した。今年はマスターズを制したウッズに、全米チャンプのレティーフ・グーセン、全英のデイヴィッド・デュヴォール、全米プロのデイヴィッド・トムスと、ちゃんと4人のメイジャーの覇者がいる。


勝負の方は初日グーセンが6アンダーで、5アンダーのウッズに1打、4アンダーのトムズに2打差をつける。デュヴォールはフロント9でダブル・ボギーを二つ叩いてしまい、4オーヴァーの76。36ホールのストローク・プレイで18ホールを終わって既に首位に10打差もついてたら、こりゃ逆転は無理だろう。


案の定、2日目の勝負はデュヴォールを除く3人の争いとなり、一時は3人が7アンダーで並ぶ。そしてそこから抜け出たのは、やはりウッズ。ウッズは結局12アンダーと、レコードでこのイヴェントに勝った。2位はトムスの9アンダー、次がグーセンの7アンダー、デュヴォールはこの日も揮わず、イーヴン・パー、通算4オーヴァーのままで終わった。ウッズはこのイヴェント4連勝というのもレコードである。というよりも、このイヴェントに出れるということは、4年連続してどれかしらメイジャーの一つに勝っているということであり、どっちかっつうとそっちの方がすごい。


このイヴェント、エキシビション的性格の上に4人しか出場せず、首位は賞金40万ドル、最下位 (4位) でも15万ドルの賞金が約束されているから、結構皆思い切ったゴルフをする。ほとんどプレッシャーはかかっていないから、リラックスして本人のベストのゴルフが見れたりするのはいい。本当のことを言うと、やはりエキシビションよりは緊張感のあるツアー・スケジュールに組み込まれたトーナメントの方が見てて面白いが、池越え、バンカー越えでも全員ピンをデッドに狙ってきて、ちゃんとピンに絡ませたりするようなショットを連続して出されると、さすがプロだと感嘆してしまう。


最下位のデュヴォールは先々週から日本入りで、月曜にハワイ入り。まあ、ウッズやグーセンも似たようなものだが、これだけ移動が嵩むとやはり疲労も溜まるだろう。いずれにしてもこれで本当に今年のゴルフは終わり。来年のツアーも面白くなりますように。







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PGAグランド・スラム

2001年11月20-21日   ★★★

ハワイ州カウアイ、ポイプ・ベイ・ゴルフ・コース

 
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