第89回全米プロ選手権

2007年8月9日-8月12日   ★★★

オクラホマ州タルサ、サザン・ヒルズ・カントリー・クラブ

ブリジストン招待に勝ったばかりのタイガー・ウッズが、2日目7アンダー63というスコアをマーク、この日終了時点で6アンダーで首位に立つ。その下は4アンダーにスコット・ヴァープランク、3アンダーにジオフ・オグルヴィとスティーヴン・エイムス、2アンダーにウッディ・オースティンと続くが、しかしウッズのこの日の調子が3日目、最終日も続くなら既に勝負は終わったも同然だな、しかも先週もこうやって圧倒的強さで勝ったことを考えると、まだ折り返し地点だがウッズの勝利をほぼ確信する。

ウッズは3日目も1アンダー69と手堅くまとめ、これで通算7アンダー、その下にエイムス4アンダー、オースティン3アンダー、ジョン・センデン2アンダー、アーニー・エルス1アンダーと続く。レッド・フィギュアはここまでで、以上上位5名は全員この日1アンダー69で回っていた。

最終日は特に調子がいいとは見えないながらも、勝負所は逃さない、いかにも勝負師といった感じのウッズが8番パー3でバーディを奪った時点で9アンダー、その時2位のエルスは4アンダーで5打差あり、もうほとんど勝負は決まったという感じだった。しかしウッズは続く9番パー4でボギーで8アンダー、一方、エルスとオースティンが踏ん張り、ウッズが14番パー3でまたボギーを叩いたことで7アンダーとなり、その時6アンダーのエルスとオースティンと1打差になる。特にオースティンはウッズがボギーを叩いた直後に15番パー4で惜しいバーディ・パットがあり、あれが入れば並ぶところだった。いずれにしてもこれで勝負はウッズ、オースティン、エルスの三つ巴の勝負になる。

これから勝負は面白くなるかに見えたが、しかしオースティン、エルス、共に追い上げはここまで。エルスは16番パー4でティ・ショットを左に引っかけてボギー、5アンダーに後退し、一方ウッズは15番でバーディを奪ってまた8アンダーになり、オースティンに2打差、あとはそのまま逃げ切ってメイジャー通算13勝目を上げた。なんて言うか、逃げ切ると決めたウッズをつかまえることはほとんど不可能という印象を受けた。ウッズの優勝スコアは8アンダー、オースティンが6アンダーで2位、エルス5アンダー3位、アーロン・オーバーホルザーとセンデンが1アンダーで4位、イーヴン・パー6位にはオグルヴィとサイモン・ダイソン、トレヴァー・イメルマンの3人が入った。



 
 
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