ニッサン・オープン

2007年2月15日-2月18日   ★★★1/2

カリフォルニア州ロサンジェルス、リヴィエラ・カントリー・クラブ

3日目を終わって13アンダーで首位は、先週ペブル・ビーチを制したフィル・ミッケルソン。1打差12アンダー2位にパドレイグ・ハリントン、11アンダー3位にリッチ・ビーム、10アンダー4位にロバート・アレンビーとチャールズ・ハウエル3世が続く。ミッケルソンはFBRは予選落ちだったくせに、いきなり全開絶好調だ。とはいえミッケルソンは3日目は11番パー5まで15アンダーで単独首位だったところをその後5ホールで3ボギーを叩いているなど、いかにもミッケルソンらしい独り相撲ゴルフをしていた。その他にも今回のニッサンはワールド・ランキング上位10人中7人が出ており、4位以下も1打差9アンダー6位にジム・フューリック、アーニー・エルス、セルジオ・ガルシアの3人が並んでおり、最終日に期待がかかる。

最終日は、前半は逃げるミッケルソンをエルス、アレンビーらが追いかける。しかし二人とも後半息切れし、変わって追撃に出たのがハウエル。ハウエルは17番パー5でバーディをとって16アンダーとなり、ついにミッケルソンに並ぶ。しかし後続のミッケルソンも17番でバーディを奪い、一人17アンダー。しかしミッケルソンは18番パー4でボギーを叩き16アンダーに後退、勝負はミッケルソンとハウエルのプレイオフになった。こうなると同じく18番で10フィートのクラッチ・パー・パットを決めておいたハウエルのあのパーはでかかった。

18番でのプレイオフはグリーン脇すぐのラフから50フィートをパットしたミッケルソンの第3打がカップそば10インチに寄り、ハウエルにプレッシャーを与える。グリーン奥カップから15フィートのラフからのハウエルの第3打のチップは5フィート残す。しかしハウエルは慎重にこれを沈め、勝負はプレイオフ2ホール目の10番パー4へ。二人はここでもパーで勝負はつかず、プレイオフ3ホール目の14番パー3でミッケルソンがボギーを叩き、それを見て手堅く3フィートのパー・パットを沈めたハウエルが、2002年のミケロブ以来ツアー2勝目を飾った。ハウエルはミケロブ以降だけで2位が9回もあり、今季だけでもタイガー・ウッズが勝ったビュイック招待で2位に入っているだけに、ミッケルソンを破っての今回の勝利は嬉しかろう。

ミッケルソンはレギュレイションでの10番で、第2打がグリーンをオーヴァーしてバンカーに落ちそうなところすれすれで止まり、そこからユーティリティ・ウッドでの15フィートのパットを決めてバーディ、12番パー4ではグリーンを外した第2打が木の枝に当たって跳ね返ってグリーンに乗ってくるなどツキもあり、こういう場合はまず負けないよなとほとんどミッケルソンの勝ちを確信していたのだが、勝負は終わってみるまでわからない。13アンダー3位にはエルス、アレンビー、フューリックが、11アンダー6位にガルシア、10アンダー7位にハリントンが入った。



 
 
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