今年好調のデイヴィス・ラヴ3世が3日目を終わった時点で10アンダーで2位以下に3打差をつけており、そのまま逃げ切るかと思われた。しかし、ラヴは首位で最終日を迎えた時の勝率は5割以下で、最終日崩れる確率が高い。逃げ切り率9割以上のタイガー・ウッズとはこの辺が違う。でも、おかげで最終日もつれて勝負が面白くなることも確かなんだよなあ。


案の定というかなんというか、雨の中行われた最終日、やはりラヴは3ストロークのリードをフロント9で吹き飛ばす。一時は何人ものゴルファーがトップに横一線となる混戦となった。しかしそれでも、今期のラヴは調子がいい。バック9になってまた頭一つ抜け、今度こそこのリードを守りきるかと思われた。しかし15番パー4の第3打のバンカー・ショットがすべてをぶち壊す。ボールは上りスロープに座っており、何も難しいはずのないはずのショットなのに、浅く打ち過ぎたボールはピンを20フィートも超えてしまう。しかもラヴはそこから3パットしてしまい、ダブル・ボギー。いきなりトップから滑り落ちる。そこまではたまにボギーがあるとはいえ、安定したゴルフをしてたのに。先々週のビュイック招待で危惧した万年2位癖が、またぶり返したか。


その後も誰も集団から抜け出ることができず、レギュレイションを終わった時点でなんと6人が8アンダーで首位に並ぶ。その中にはなんと、この日66のベスト・スコアをマークした伊沢利光も見える。そういえば今回、初日が終わった時点では尾崎直道と丸山茂樹が二人とも上位にいたが、いつの間にやらリーダー・ボードに見えなくなった。丸山は2日目が終わった時点でも首位のラヴに1打差と、結構いい位置にいたはずなんだが。初勝利への道は険しい。ラヴは結局6アンダーまでスコアを落として完全に圏外に去った。


プレイオフは、 PGAツアー・タイの6人を集めて18番パー4で行われた。 ロバート・アレンビー、ブランデル・シャンブリー、伊沢利光、デニス・ポールソン、ジェフ・スルマン、ボブ・ トゥエイの6人で、勝ったのはこの難しいホールでただ一人だけバーディを奪ったアレンビー。伊沢はドライヴァーを引っかけて真っ先に脱落したかと思われたが、第3打のロブ・ショットが絶妙できちりとパー圏内に寄せ、全員がパーならまだわからないように見えたんだが。しかし6人が一斉に同じホールをプレイすると、やたらと時間がかかってしょうがない。最後、プレイオフの1ホールに30分くらいかかってたんじゃないか。滅多に見れないことだからそれはそれで面白かったけど。







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ニッサン・オープン

2001年2月22-25日   ★★★

カリフォルニア州ロサンジェルス、リヴィエラ・カントリー・クラブ

 
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