ニュージーランド・オープン

2002年1月10-13日   ★★1/2

ニュージーランド、パラパラウム・ビーチ

普段ならオーストラリアンPGAの一環であるこのトーナメントを見る気なんかまったくないのだが、タイガー・ウッズが出場するというだけで、途端に見る気になる。ニュージーランドは、現在ウッズのキャディを務めているスティーヴ・ウィリアムスの出身地ということもあり、その絡みもあるが、200万ドルと伝えられているアピアランス・フィーを積まれたからというのももちろんあるだろう。そういうことに対する持たない者の僻みからか、ニュージーランドのアメリカ大使館にはシアン化合物を送りつけてきて、トーナメントを滅茶苦茶にしてやると脅すふらち者もいたらしい。結果としてトーナメントの方は一応何事もなく終わっており、その点ではよかった。


しかし、このトーナメントを見るためには、PGAのソニー・オープンを犠牲にしなければならない。ニュージーランドとソニー・オープンの開かれるハワイではそれほど時差はない。ということは、ゴルフ・チャンネルで中継されるニュージーランド・オープンとESPNが中継するソニー・オープンとはほぼ中継時間が重なってしまう。これは困った。どうしよう。ウッズを優先するか、それとも毎回見ているPGAツアーを優先するべきか。迷うなあ。


と思っていたら、意外な解決策があった。というのも日付変更線はハワイとニュージーランドの間を走っており、両者間に時差はほとんどないが、日付は丸一日違うのである。ということはニュージーランド・オープンの最終日はアメリカでは土曜日であり、つまり、少なくとも両トーナメントとも最終日だけを見ようと思えば見れるのだ。ラッキー。ということで、土曜の夜はニュージーランド・オープンの最終日、日曜の夜はソニー・オープンの最終日を見たのでした。もう少しこの事実に気づくのが遅かったら、日曜の夜にゴルフ・チャンネルでニュージーランド・オープンの中継がないことに気づいてショックを受けていたかも知れない。危なかった。


しかし実際のトーナメントの方では、ウッズに精彩がない。3日目を終わった時点でウッズは3アンダーで、首位で10アンダーのオーストラリアのスティーヴン・リーニーに7打差。しかも2番パー3で4パットのダブル・ボギーという信じられないようなゴルフをしてしまう。5フィートから3パットもした時は、こりゃダメだ、今日は逆転は無理だと確信した。ウッズは続く3番パー4でもボギーを叩き、一時はイーヴン・パーまで後退する。しかしそこから少しは盛り返し、12番パー5ではイーグルをとるなどしてちょっとはギャラリーを沸かせたが、しかしそこまでで、結局この日2アンダー69、通算5アンダーの6位でレギュレイションを終えた。優勝したのは11アンダーのクレイグ・ペリーで、2位はマイケル・キャンベルら3人が10アンダーで並んだ。キャンベルは17番パー4でセカンド・ショットをスタンドに入れてしまい、痛恨のダブル・ボギーさえ叩かなければほぼ優勝を手中にしていたように見えたんだが。ペリーといえば、前々回のプレジデンツ・カップで、丸山と組んだフォーサムで最終18番で劇的なチップ・イン・バーディをとってウッズ/フレッド・カップルス組という世界最強ペアを破ったゴルフが今も強く印象に残っている。地元では結構強豪のようだ。








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