初日から3日目まで首位に立っていたスティーヴ・フレッシュが最終日スコアを伸ばせず、代わりに10アンダーで上がったダフィ・ウォルドーフに26アンダーで優勝をさらわれた。フレッシュは25アンダー。一緒に回ったタイガー・ウッズよりもパットが好調だったから、18番の10フィートのバーディ・パットも入れてプレイオフになるかと思ったんだが。フレッシュは勝ち星だけはないが今季調子がよく、何度も10位以内に入っている。ディフェンディング・チャンプのウッズはパットが今イチ決まらず、23アンダーで3打差単独3位に終わる。しかし、こういう時もあるさというさばさばした感じで、実はウッズがこうさばさばしている時はほとんど勝負を投げている時で、なんとなくこれは逆転は無理だなと思っていた。とにかくパットが決まらなかったからな。ほとんどのアイアン・ショットをフレッシュの内側につけてたのに、バーディがとれないようでは勝負にならない。それでも優勝争いに絡んでくるだけ大したものといえば大したものではあるが。


しかし、今週のゴルフ、本当は、たとえウッズが出ていようともそんなことはどうでもよかったのだ。今週はとにかく、メイジャー・リーグ・ベイスボール (MLB) のニューヨークを本拠地とする二つのチームが戦うワールド・シリーズ、題してサブウェイ・シリーズでニューヨークは沸きに沸いた。44年ぶりとなったサブウェイ・シリーズ、しかしその時はまだメッツは誕生していない。メッツとヤンキースが戦うのは史上初の出来事なのだ。地力と前評判ではヤンキース有利。とりたててMLBに入れ込んでいるわけではない私の目から見ても、ヤンキース有利は不動のものに見えた。


しかしメッツは、このチームは、どうしても応援したくなる何かがあるのだ。今年メッツはMLBで最も逆転勝ちが多い。しかもそのほとんどがサヨナラで1点差勝利という、接戦をものにした勝利が多い。一方、1点差で負けた試合も多いのもメッツの特徴で、とにかく見るものを興奮させ、疲れさせるチームなのだ。そんなわけで、私は通常ならヤンキースを応援するのだが、今回ばかりは判官びいきでメッツを応援していた。投手力、攻撃力、どこから見たってヤンキース有利。ピッチャーなんて、パーフェクト投手のデイヴィッド・コーンがベンチを暖めているのを見ると、層の厚さがありあり。かろうじてメッツが勝っているのは守備力くらいか。


いざワールド・シリーズが始まっても、メッツは初戦延長12回サヨナラ負け、2回戦、6対0から9回に5点をとって1点差まで追い上げるも、力尽きてやはり1点差で負け、3回戦は2点差をつけて勝つが、4回戦はやはり1点差で負け、5回戦は同点のまま9回2アウトとし、最後のバッターも2ストライク、ようし、これでこの裏1点とってまたサヨナラ勝ちだと思ったのも束の間、そこから悪夢の連打で2点を奪われて負けてしまうという、やはり信じられないような負け方をした。勝つのも負けるのもドラマティックなのがメッツの十八番なのだ。結局、やはり力及ばなかったのだが、でも、多分最初で最後の? メッツ-ヤンキース戦、充分楽しませてもらいました。また来年は‥‥うーん、無理だろうなあ‥‥







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ナショナル・カー・レンタル・クラシック

2000年10月26-29日   ★★1/2

フロリダ州レイク・ブエナ・ヴィスタ、ディズニー・ワールド・リゾート、マグノリア・コース

 
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