正直言ってNYASO (New York Asian Symphony Orchestra) については何も知らなかった。まだ設立して2年目の、若いアジア系クラシック・ミュージシャンに活動の場を与え育てて行くことを目的に設立された交響楽団だそうだ。たまたまうちの女房の昔の職場の伝手でチケットが回ってきたので、喜んで同道する。


今回は2008−09年シーズンのオープニングということで、ピアノにワルター・ハウツィヒを迎え、ベートーベンを演奏する。会場のアッパー・ウエストの ニューヨーク・ソサエティ・フォー・エシカル・カルチャーというのもまた初めて訪れる。たぶん意識的にクラシックの殿堂であるリンカーン・センターのすぐ近くの会場を選んでいるのではと思われる。


実はハウツィヒの名前も初耳だったのだが、このおっさん (失礼)、1921年生まれとほとんど90歳にしては若い若い。よくあれだけ指が動く。指が動くだけでなく実際に音が軽やかで、これには本当に感心した。まだ若いオーケストラの音が若々しいのは当然として、それと対等に軽やかでエネルギッシュな演奏で、会場が小さめで臨場感が高かったこともあって、久しぶりに生のクラシックを堪能した。「のだめ」は読んでんだけどね。やっぱ生のオーケストラっていいわあ。


この日は当日かは知らないがハウツィヒの誕生日でもあったようで、演奏が終わった後はオケが「ハッピー・バースデイ・トゥ・ユー」を演奏、それに喜ぶハウツィヒがまたガキのようで、このおっさん (またまた失礼)、本当に気が若いんだな、だからあんな演奏ができるんだな、とまたまた感心することしきりなのであった。NYASOにはこれからも頑張ってもらいたい。





















ニューヨーク・エイジアン (アジアン)・シンフォニー・オーケストラ

New York Asian Symphony Orchestra (NYASO)


指揮: 山田敦

ピアノ: ワルター・ハウツィヒ (ウォルター・ハウツィグ)


曲目:

ベートーベン : 交響曲第3番 英雄 (Beethoven Symphony No.3 “Eroica” )

ベートーベン:  ピアノ・コンチェルト第5番 皇帝 (Beethoven Piano Concert No.5 “Emperor”)








< previous                                     HOME

 

NYASO   ニューヨーク・エイジアン・シンフォニー・オーケストラ

2008年9月24日
ニューヨーク・ソサエティ・フォー・エシカル・カルチャー

 
inserted by FC2 system