スプリント・インターナショナルでは3日目予選落ちのタイガー・ウッズが、その鬱憤を晴らすかのように優勝。ウッズはこれで今期ヨーロッパPGAを含めれば6勝目。最近少し冴えないデイヴィッド・デュヴォールに代わり、文句なしの世界ランキングNo.1である。特に3日目、30で回ったバック9はどこから見ても文句のない出来。400ヤード以上のホールがすべてウエッジかショート・アイアンの第2打で、すべてピンに絡み、8フィート以上の距離を残さないという神業的ゴルフで、解説のケン・ヴェンチュリも世界最高のゴルフと絶賛だった。


しかし最終日は我慢のゴルフで、5打差のリードでスタートし楽勝かと思われたものを、猛追したフィル・ミッケルソンのおかげで一時はあわやと思われた。最終ホール、ティ・ショットをラフに入れ、次打を木に当ててしまったミッケルソンがボギーで上がったおかげで、最終的には僅かに1打差で優勝を決めるという危うい展開だった。ミッケルソンはそれでも最終ホール、ラフからの第4打をあわやチップ・インかという際どいショットで観客を沸かせた。あれが入っていたらプレイ・オフだったのに。ウッズは全米プロでもそうだったが、こういう辛抱の展開になっても、決めなきゃいけないパットは絶対に外さないというところが勝負師だなと感じさせる。


NECインヴィテイショナルは基本的にプレジデンツ・カップとライダー・カップ出場者による招待トーナメントであり、当然のことながらメンツはメイジャーと変わらない世界最高峰。41人のゴルファーで争われ、予選なし。全員週末もプレイする。優勝賞金は100万ドル!当然誰も出場辞退しない。去年のプレジデンツ・カップに出た丸山も出てました。尾崎直道は残念ながら最下位でしたが。







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NECインヴィテイショナル

1999年8月   ★★★

オハイオ州アクロン、ファイアストーン・カントリー・クラブ

 
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