タイガー・ウッズのこのトーナメント4連勝という記録がかかるNEC招待、今年は例年このトーナメントが行われるオハイオ州のファイアストーンC. C.ではなく、4年前に全米プロ選手権が開催されたワシントン州のサハリーC. C.が選ばれた。その時はヴィージェイ・シングが初のメイジャーを制している。基本的にファイアストーンとサハリーは、共にコースに高低差があまりなく、タイトなフェアウェイや整備されたグリーン等、印象が似ている。サハリーは緯度が高いのでコース回りの木が針葉樹でメチャ高いのが視覚的に異なるが、コースが変わることで影響はあまりないと見る。さて、ウッズの4連覇は成るか。


勝負の方は3日目にそのウッズが4アンダーと大きくスコアを伸ばし、通算8アンダーとなって、10アンダーで1位のロバート・アレンビーとクレイグ・ペリー、9アンダーで3位のフレッド・ファンクに肉薄する。ファンクは全米プロから調子がいいし、アレンビーは2日目に63のコース・レコードを出した。ウッズは一時は首位タイに並んだのだが、17番パー3、18番パー5で連続してボギーを叩いたのが痛かった。


そして最終日、その中から一人抜け出したのはペリー。ペリーはインターナショナルで何度も優勝の経験はあるが、PGAではまだ未勝利である。しかし今回はまったく安定したゴルフで、一人順調にスコアを伸ばす。結局誰もペリーを追撃できず、最終日65とこの日のベスト・スコアで、通算16アンダー、12アンダーで2位のアレンビーとファンクを退け、危なげなく勝った。ウッズはフロント9で一瞬もしやと思わせたが、その後が続かず、この日3アンダー68の通算11アンダーで単独4位に終わり、ウォルター・ヘイゲン、ジーン・サラゼン以来PGAツアー3人目となる同一トーナメント4連覇の偉業は達成できなかった。5位には10アンダーでジャスティン・ローズが入った。驚いたのが初日3オーヴァー74と出遅れたリッチ・ビームで、全米プロに勝って浮かれ過ぎたかと思わせといて、そこから挽回して最終的に9アンダー6位タイまで盛り返した。なかなかやるじゃないか。







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NEC招待

2002年8月22-25日   ★★★

ワシントン州サマミッシュ、サハリー・カントリー・クラブ

 
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