うちの女房は中学の時から合唱部で、アメリカに来てもそういうサークルや合唱隊に入って歌っている。それでリンカーン・センターで行われる毎年恒例のモーツァルト音楽祭であるモストリー・モーツァルトが今年50周年の記念に一般人を募集して歌を歌うという企画を見て、早速仲間を誘って参加した。

モストリー・モーツァルトの一環であるが、モストリーであって、この企画自体はモーツァルトとは関係がない。どちらかと言うと歌うというよりもハプニング的パフォーマンスに近いものだ。それはいいのだが、この日ニューヨークは今年一番の暑さで、しかも滅茶苦茶湿気が高く、不快なことこの上ない。華氏90度以上、湿度80%以上という、梅雨時の東京を上回る不快さで、何もしてないのに背中を汗が滴り落ちる。サブウェイのホームに立っている時、本気でくらくらと来た。

パフォーマンス自体は口で説明するのが難しいので上の動画を参考にしてもらいたい。リンカーン・センターの催し物の一環だからちゃんとメディアも来ていて、ニューヨーク・タイムズにもレヴュウが載った。結構誉めていた。無事パフォーマンスが終わり、女房と連れ立って帰る時、最近オープンしたばかりの元ワールド・トレード・センター・ビル跡地に立つ一大商業施設オクルスの、イタリアン・フード専門大型ショップのイータリー (Eatery) に寄って、自分たちのご褒美にティラミスを買って帰る。$13也。うまかった。