このトーナメント2年連続優勝で、先週のライダー・カップでも印象に残る勝負を見せたデイヴィッド・トムズの行方を注目していたら、今週は不調でまったく上位に絡まない。と思えば、やはりこのトーナメントを勝ったことのあるデイヴィッド・デュヴォールが初日64で首位に立ったため、これは久し振りに彼のいいところが見れるかと思っていたら、これも3日目に沈んでいく。デュヴォールと共に初日首位に立った田中秀道も3日目の途中までは頑張っていたが、その後ずるずると後退していった。


結局最終日は、3日目終了時点で13アンダーでトップに立ったブラント・ジョービと12アンダーでそれに続いたビリー・メイフェア、それにフロント・ナインでチャージをかけたチャールズ・ハウエル3世の争いになった。かと思えば久し振りに上位に絡むコーリー・ペイヴンがしぶとく粘っており、ヴェテランと新人が揃ってそれはそれでなかなか面白いメンツが首位争いを演じる。


結局ペイヴン、メイフェアはずるずると後退し、最終的に優勝争いはジョービとハウエルに絞られる。しかしジョービも16番パー4、18番パー4と最後の最後になって二つボギーを叩いて後退、ハウエルが14アンダーでツアー初優勝を飾った。ジョービは最終日追い上げたスコット・ホークと共に12アンダーで2位。4位には11アンダーでジオフ・オグリヴィ、5位には10アンダーでメイフェアが入った。


今季はツアー初優勝を飾ったゴルファーが既に14人おり、現時点で既に91年の14人という記録に並んだ。ツアーはまだ一と月分残っているから、あと一人くらい初優勝を飾るゴルファーが出る可能性は大いにある。しかし、初優勝のゴルファーが多いとはいえ、いわゆるぽっと出の新人ではなく、それまでにも何度も上位に絡み、そろそろ順当という感じのゴルファーが勝っているので、勝負自体は面白くないことはない。また、裏腹に、デイヴィス・ラヴ等のヴェテラン、あるいはデュヴォールらの世界ランキング上位ゴルファーが今季勝ってない。要するに、ツアーも様変わりする時期に来ているということか。







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ミケロブ・チャンピオンシップ

2002年10月3-6日   ★★★

ヴァージニア州ウィリアムズバーグ、キングスミル・ゴルフ・クラブ・リヴァー・コース

 
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