ミシュラン・チャンピオンシップ

2005年10月13-16日   ★★★

ネヴァダ州ラスヴェガス、TPCアット・サマリン、TPCアット・ザ・キャニオンズ

ミシュラン・チャンピオンシップとなって2年目のトーナメント、3日目終了時点で18アンダーで首位は、今年のバイロン・ネルソンに勝ったテッド・パーディ。2打差16アンダーにスティーヴ・ロアリー、チャールズ・ハウエル3世、ハリソン・フレイザー、その下15アンダーにウェス・ショートJr.、ケヴィン・ステッドラーが続く。


最終日はまず、優勝に絡んでいたステッドラーが、認可を受けていないクラブを使ったかどで失格、フロント・ナインでは、22アンダーまでスコアを伸ばしていたパーディの今季2勝目はほとんど揺るがないように見えた。しかしジム・フューリックが徐々に差を詰め、16番パー5でチップ・インのイーグルをとって22アンダー、一方のパーディがリーチャブルの15番パー4でまさかのボギーで20アンダーに後退する3ストロークスのスウィングで一挙に情勢は逆転する。


パーディは16番でバーディをとって一つ返し、21アンダーとなってフューリックに1打差。しかし、もう一つを狙って17番パー3でピンを狙いすぎたティ・ショットは、フリンジのスプリンクラー・ヘッドに当たって大きく左に弾み、池ポチャ、このホール、ダブル・ボギーとなって万事休す。フューリックの逆転勝利かと思っていたら、最後の18番パー4でバーディをとって、21アンダーに後退していたフューリックに並んだのがショート。結局この二人でプレイオフとなった。


18番でのプレイオフは、二人ともパー。プレイオフ2ホール目の17番では、先に打ったフューリックが池に落とす。これを見たショートは安全に右に行き過ぎてバンカー入り。しかしショートはこのバンカー・ショットをきちりとピンに絡め、パーで上がり、ツアー初優勝。フューリックは今年のワコヴィアでもプレイオフでボールをクリークに打ち込んで破れているし、水絡みではいい記憶がない。プレジデンツ・カップではだいぶ活躍したんだけどなあ。19アンダー3位にはフレイザーとパーディ、18アンダー5位にハウエル、17アンダー6位にニック・ワトニーと丸山茂樹が入った。丸山は2日目まで首位に絡んでおり、最終日もなかなか調子よかったが、16番で第2打を池に落とし、ボギーを叩いたのが痛かった。その丸山と同じパーティには田中秀道もいたんだが、こちらも通算16アンダー8位タイで、もう一つおよばなかった。


それとプロ入り後初のトーナメントとなったLPGAのミシェル・ウィーは、サムスン・ワールド・チャンピオンシップの折り返し時点で首位に絡んでおきながら、3日目にブッシュ入り後にドロップする位置を間違え、なんと失格。しかし、だったらその時点で失格にすればいいものを、最終日のプレイ後に失格が決定した。まあ、ギャラリーもTV視聴者も全員ウィー目当てだからウィーがプレイするのを見れること自体には異議はないわけだが、もしかしてこの裁定はとにかくウィーを最後までプレイさせることにあったのかと勘ぐりたくもなる。しかし、プロ・デビューが失格とは、もしかしたらウィーはウッズより大物かもしれない。





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