メルセデス・チャンピオンシップ

2008年1月3日-1月6日   ★★★

ハワイ州マウイ、ザ・プランテーション・コース・アット・カパルア

今季の帰趨を占う年初のメルセデス、しかしタイガー・ウッズとフィル・ミッケルソンというツアーを代表する二人がまたまた今回も出ていない。ウッズとミッケルソン人気で持っているようなツアーなのに、この二人が出ていないと今シーズンが始まったという感じがまるでしない。かつて毎年のようにウッズとアーニー・エルスが優勝争いをしたのがまるで遠い過去のように感じられる。その上、近年の常連スチュワート・アップルビーの名もなく、ただ一人ヴィージェイ・シングの名だけがなんとなくほっとさせる。いつも黙々とプレイするシングは、実はツアーにかなり貢献しているのではないだろうか。


そのメルセデス、3日目を終わって13アンダーで首位はマイク・ウィアー。12アンダーでニック・ワトニー、11アンダー、ダニエル・チョプラとジョナサン・バード、10アンダーにスティーヴン・エイムスがいる。それにしてもチョプラって、昨季なんかで勝ってたっけ? 覚えがないぞと思っていたら、フェデックス・カップ終了後に勝ったらしい。しかしなあ、カップ終了後に勝ってもなあ、一般のファンは知らんぞ。


最終日はしかし、そのチョプラが抜け出す。チョプラはまるでジャングルのブッシュに打ち込んだと思ったらそこからボールがうまくバンカー内にこぼれたり、完全にダフって本当ならグリーン下はるか転がり落ちるはずのボールがスプリンクラーのふたに引っかかって止まったりと、ついてもいた。一方、チョプラに最後の4ホールで3バーディを奪ったスティーヴ・ストリッカーが並び、二人が18アンダーでプレイオフとなった。ストリッカーもチョプラも18番でほとんど似たラインの10フィート強のバーディ・パットがあったが、それを沈めたストリッカーに対し、チョプラのパットはこれは入ったと思った瞬間、カップ周りの芝のケバに蹴られたとしか思えない急停止をした。その前にラッキー・ショットがいくつかあったし、これでチャラか。


プレイオフはチョプラ、ストリッカー、共に勝つチャンスがあったが、二人ともパットを決めることができず、結局プレイオフ4ホール目までもつれ、5番パー5で2オンさせたチョプラが最終的にストリッカーをうっちゃった。17アンダー3位にはエイムス、16アンダー4位にウィアー、14アンダー5位にワトニー、ジム・フューリック、ハンター・メイハンの3人が入った。






 
 
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