メルセデス・チャンピオンシップ

2007年1月4日-1月7日   ★★1/2

ハワイ州マウイ、ザ・プランテーション・コース・アット・カパルア

昨シーズンの優勝ゴルファーで構成される今季第1戦のメルセデス、昨年同様タイガー・ウッズとフィル・ミッケルソンが出ていない。これじゃあほとんどこのトーナメントの意味はないような気もする。よくも悪くも今のツアーはウッズとミッケルソンの人気で大半は持っているようなもんだ。今年からフェデックスをスポンサーとするプレイオフ方式の新システムがスタートするわけだが、少なくともウッズとミッケルソンにとってはほとんどなんの関係もないみたいだ。

ここ数年、毎年スチュワート・アップルビーとヴィージェイ・シングで優勝を争っている感のあったメルセデス、今回は3日目を終わって首位は11アンダーでシング、3打差8アンダー2位にアダム・スコットとトレヴァー・イメルマン、7アンダーにウィル・マッケンジーとJ. B. ホームズがいる。アップルビーは2アンダーと、ようやっとシングの勝機が巡ってきたか。

シングは最終日も安定、そのシングに誰もチャージをかけることができずそのまま終盤へ。16番パー4でスコットがバーディを奪って12アンダーとなり、14アンダーのシングに2打差となったが、スコットは結局続く17番パー4でボギーを叩いて元の木阿弥。結局シングがそのまま逃げ切った。最終スコアはシング14アンダー、スコット12アンダー、イメルマンが9アンダーで3位、デイヴィス・ラヴ3世、ホームズ、マッケンジーの3人が8アンダーで4位を分け合った。

メルセデスは今回は週末も3大ネットワークではなくゴルフ・チャンネルが独占で中継した。今年からネットワークを経由しないツアー中継は多くなるようだが、ベイシック・チャンネルではないゴルフ・チャンネルを見ることのできないゴルフ・ファンはかなりの数に上ると思われる。一方、専門チャンネルによる中継ということで、どんなにプレイオフや天候のせいでプレイが長引こうとも、ゴルフ・チャンネルならプレイが続く限り中継してくれるだろう。それは願ったりかなったりだ。とはいえやはり圧倒的潜在的視聴者数を誇るネットワークが中継しないと、ゴルフというスポーツのファンの裾野拡大には繋がりにくだろうという懸念はやはり残る。今年からシーズンのプレイオフ制にも移行するわけだし、視聴のあり方を含め、ゴルフというスポーツが大きく変わるかもしれない。



 
 
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