今年最初のトーナメント、東海岸とは6時間の時差があるハワイでの開催であるため、生中継が終わる頃はニューヨークでは深夜になったりする。今回も3日目まではそういう時間帯で中継していたが、最終日は地元では午前中にティ・オフ、昼過ぎにはトーナメントが終わり、東海岸でも夜7時半には中継が終わった。要するに東部時間夜8時からはゴルフよりもっと大事なNFL中継があるため、その前にどうしてもトーナメントを終わらせたかったわけだ。東海岸に住んでいる立場から言うと、夕食前に終わってくれるこの方が見るのも楽だが、やる方はどうなんだろう。最初のパーティのティ・オフは現地で朝7時頃だったはずだが。こういうのを見ると、たとえタイガー・ウッズがいようとも、ゴルフはまだマイナー・スポーツなんだなあと思う。


さて、勝負の方は最終日、デイヴィッド・トムズ、セルジオ・ガルシア、ケニー・ペリー、ジム・フューリック、クリス・デマルコらが首位に絡む混戦となる。特に途中、私が今、大嫌いなガルシアとデマルコが二人で首位に立った時は、一瞬目の前が真っ暗になってしまった。とにかくこの二人のゴルフは見たくない。とにかくいつスウィングするかわからないガルシアのワッグルなんて、わざわざVTRで見せてアナウンサーの笑いものになっていたし、デマルコも見る度に苛々させられる。でも、この二人がトップということはどちらかは勝てないということでもあり、まあ、今回はそれで納得するか。


結局崩れたのはデマルコの方で、ガルシアはこの日のベスト・スコア64を叩き出し、67で同じく18アンダーで並んだトムズとのプレイオフとなった。18番パー5でのプレイオフは、バーディをとったガルシアがパーのトムズをうっちゃり、シーズン最初のトーナメントを優勝で飾った。トムズはレギュレイションでガルシアをうっちゃるチャンスがあったのだが、最終18番の10フィートのバーディ・パットが、カップの半インチ横で止まってしまったのが痛かった。あれは私も入ったと思ったのだが。考えたらこの二人、昨年のシーズン最後のツアー選手権でも共にプレイオフをやってるんだよな。その時はマイク・ウィアーが勝ったわけだが、ガルシアは今年当たり、一つくらいメイジャーを制するかも知れない。本当は見たくないんだけどね、そんなの。3位は17アンダーのケリーで、ウッズは最終日65とわりといいところを見せたが、2日目と3日目が悪すぎ、11アンダーに終わった。私にとっては不吉な始まり方をした今シーズンのPGAツアーであるわけだが、さて、今年はいったいどんな勝負を見せてくれるだろうか。







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メルセデス・チャンピオンシップ

2002年1月3-6日   ★★★

ハワイ州マウイ、カパルア・リゾート・プランテーション・コース

 
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