今年は特に天候に悩まされるということがなかったメモリアル、3日目を終わって9アンダーで首位はマット・ベテンコートとマーク・ウィルソン。8アンダーにジョナサン・バードとジム・フューリック、7アンダーにジオフ・オグルヴィとデイヴィス・ラヴ3世が並ぶ。タイガー・ウッズはアーニー・エルスらと共に5アンダー、7位タイだ。


とはいえまだ絶対的な強さが戻ってきているようには見えないウッズに本気で期待していたわけではないが、しかしウッズは最終日、フロント・ナインでするするとバーディを重ねる。一方、上位陣が伸び悩んだために、ウッズ、ベテンコート、ウィルソン、バード、オグルヴィの5人が9アンダーで首位に並ぶ。これはひょっとしてひょっとするかも。


まずこの中から飛び出たのはバードで、7番パー4で第2打を直接カップ・インさせるイーグルで、一人11アンダー、後続に2打差つける。しかしウッズは11番パー5で、草の中に埋まったグリーン奥からの第3打のチップを、ヘッドを草にとられる片手フィッシュながら直接カップ・インさせるイーグルで10アンダー。ウッズとメモリアルといえば、スーパーショットを連発した14番パー4のグリーン奥からのフロップ・ショットが即座に思い浮かぶが、今回は11番だったか。


一方バードは12番パー3でもバーディを奪い、12アンダー、10アンダーのウッズとフューリックにまた2打差つける。しかしバードは13番パー4をボギーで11アンダー、ラヴも連続でロング・パットを沈めて10アンダーと伸びてくる。ウッズは15番パー5をバーディでバードの11アンダーに並び、直後にバードが14番でダブル・ボギーを叩いたため、初めてウッズが単独首位に立つ。


しかしウッズは16番パー3でバンカーからのアップ&ダウンに失敗してボギー、ウッズ、フューリック、ラヴの3人が10アンダーで並ぶ。そこに15番でバーディを奪い返したバードも加わり、4人が10アンダー。そこからウッズが17番パー4をバーディでまた11アンダーで単独首位。ウッズは18番パー4でも完璧な第2打をカップまで1フィートにつけて一人12アンダー、勝負を決めた。


フューリックは18番でバーディを奪うも11アンダー、1打およばなかった。バードは18番をダブル・ボギーで8アンダー、ウィルソンと共に3位タイに終わった。ラヴは17番でボギー、18番ではティ・ショットを引っかけてクリークに落としてトリプル・ボギー7、結局6アンダー、ベテンコート、マット・クッチャーと共に5位タイに終わった。これでウッズはメモリアル4勝目、完全復活をアピールした。なんか今ではウッズとケニー・ペリーのためにあるメモリアルみたいな感じになってきた。








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ザ・メモリアル

2009年6月4日-6月7日   ★★★

オハイオ州ダブリン、ムーアフィールド・ヴィレッジ・ゴルフ・クラブ

 
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