ザ・メモリアル

2007年5月31日-6月3日   ★★★

オハイオ州ダブリン、ムーアフィールド・ヴィレッジ・ゴルフ・クラブ

今年も雨に悩まされつつも一応日程を消化するメモリアル、3日目終了時点で首位は15アンダーのロッド・パンプリング。12アンダー2位にショーン・オヘアとアダム・スコット、11アンダーにウィル・マッケンジー、スチュワート・シンク、アーロン・バッデリーと続く。タイガー・ウッズ、アーニー・エルス、ヴィージェイ・シングのビッグ3は揃って4アンダーと今回はチャンスなし。フィル・ミッケルソンは初日に手首を痛めて棄権した。それにしてもリーダーボードだけを見ていると、PGAツアーというよりもAPGAツアーみたいだ。

最終日はしかし、フロント・ナインをイーヴン・パー・プレイで伸び悩むパンプリングをするすると抜いていったのは、K. J. チョイ。チョイはフロント・ナインを6アンダー30で周り、あっという間に16アンダーとなって単独首位に立つ。チョイは11番パー5でもバーディを奪い、17アンダーとなって一時は後続に2打差つけるが、13番パー4でティ・ショットをスタンスのとれないバンカー脇のラフに打ちこんでそこからのアップ&ダウンに失敗してボギー。しかし15番パー5でまたバーディを奪って再び17アンダーとなり、そのスコアのままレギュレイションを終え、後続の成績を待つ。チョイの前にプレイしていたライアン・ムーアは13番から17番まで5連続バーディで16アンダーまでスコアを伸ばしていたが、一つチョイに及ばなかった。

チョイに追いつく可能性があったのは、16番パー3を終わった時点で16アンダーのパンプリングとスコットの二人だったが、その二人とも17番パー4でボギーを叩き、その時点で9分9厘チョイの優勝が確定した。パンプリングは15番パー5でイーグル、スコットは15番、16番と連続バーディだったんだが、二人ともそこまでだった。チョイはこれでツアー5勝目。結局単独2位は16アンダーのムーアで、15アンダー3位にパンプリングとケニー・ペリー、14アンダー5位にスコット、オヘア、シンク、フレデリック・ヤコブソンの4人が入った。チョイは後半、10フィート前後のクラッチ・パットをほとんど決めていた勝負強さが光った。



 
 
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