ザ・メモリアル

2005年6月2-5日   ★★★

オハイオ州ダブリン、ムーアフィールド・ヴィレッジ・ゴルフ・クラブ

3日目を終わって12アンダーで首位は、デイヴィッド・トムズ、フレッド・カップルス、バート・ブライアント、ジェフ・スルマンの4人。1打差11アンダーでウッディ・オースティンとジョナサン・ケイが続く。タイガー・ウッズは4打差8アンダーと微妙なところ。カップルスは昨年も優勝に絡んでいた。


最終日はウッズが追い上げなるかと思わせといて、8番パー3でダブル・ボギー、14番パー4でもグリーン後ろラフに第2打を打ち込んでボギーを叩いてしまう。今ではウッズのスーパー・ショット専用ホールとなってしまった感のある14番でボギーを叩くと、今回はウッズの優勝はないなと思ってしまう。


結局勝負は最後の最後になってカップルスとブライアントの二人に絞られる。15番パー5でバーディを奪ったカップルスが16アンダーとなって、その時15アンダーのブライアントに1打差をつけるが、カップルスは続く16番パー3でティ・ショットをバンカーに打ち込み、アップ&ダウンに失敗してボギー、一方のブライアントが逆に17番パー4でバーディを奪ったことで、ブライアント16アンダー、カップルス15アンダーと、二人は逆転する。


しかしブライアントは18番パー4でティ・ショットをハザードに打ち込んでしまう。ドロップしての第3打はカップまで下りの速い12フィートを残す。そのクラッチ・パットをきちりと決め、16アンダーでレギュレイションを終えてカップルスを待つ。カップルスは17番のバーディ・チャンスを逃し、15アンダーのままで迎えた18番は完璧なティ・ショットを打つも、第2打がグリーン・オーヴァー。深いラフからのチップ・ショットはカップを40フィートも行き過ぎてしまい、その瞬間、ブライアントのツアー2勝目が決まった。カップルスは40フィートのパー・パットを沈めたが、結局1打届かなかった。12アンダー3位には、スルマン、ウッズ、ボー・ヴァン・ペルトの3人が、11アンダー6位には、ケイ、ニック・オハーンの二人が入った。


ブライアントが18番でティ・ショットをハザードに打ち込んだ時は (正確にはボールはハザードの一歩手前に止まっていたのだが、スタンスがとれなかった)、勝負はまだわからないと思ったんだが、あそこからパー・セイヴをもぎとったブライアントの根性勝ちという感じがした。心情的にはカップルスを応援していたんだが、ま、しょうがない。ブライアントの優勝は初耳だったのでてっきりツアー初優勝だと思っていたら、昨年のライダー・カップと同時期に開催されたテキサス・オープンに勝っているとのこと。しかし有名どころがほとんど出ていなかったテキサス・オープンと今回のメモリアルでは、優勝の重みが違うだろう。 4位にブラント・ジョビ、アダム・スコット、ミッケルソンの3人が入った。





< previous                                    HOME

 
 
inserted by FC2 system