第80回マスターズ   ★★★1/2

2016年4月7日-4月10日、 ジョージア州オーガスタ
オーガスタ・ナショナル・ゴルフ・クラブ

初日にアーニー・エルスが1番パー4で6パットしてクインタプル・ボギー9を叩く。いつも強気のフィル・ミッケルソンが2フィートから3パットというのは何度か見たことがあるが、しかし6パットか‥‥


その初日、6アンダー66で首位に立ったのはジョーダン・スピース。折り返し地点でもスピースが4アンダーで首位をキープ。その下3アンダーにいるのはロリ・マキロイだ。


しかしマキロイは3日目に失速、3日目を終わって3アンダーで首位は依然としてスピース。以下2アンダー、スマイリー・カウフマン、1アンダー、バーンハルト・ランガーと松山英樹、イーヴン・パーにジェイソン・デイ、ダスティン・ジョンソン、ダニー・ウィレットが続く。スピースはこれで昨年第1ラウンドから7ラウンド連続で首位。最終日もこらえて首位のまま2年連続優勝なるか。


スピースは最終日、6番パー3から9番パー4まで4連続バーディで通算7アンダー、2アンダーで2位のウィレットに5打差つけ、これはもう勝負あったか、あまり大差になっても面白くないなあと思っていたその矢先、10番パー4、11番パー4をボギー、そして信じられないものを見てしまった。


12番パー3で、ティ・ ショットをバンクに当ててクリークに落としてしまったスピースは、ドロップしての第3打を完全にダフってそのまま再度クリークに落とす。第5打をバンカー に入れ、そこからアップ&ダウンのクアドラプル・ボギーで一気に1アンダーまで後退、その時4アンダーのウィレットが首位に立つ。


結局スピースはこのメルトダウンから回復できず、後半少しは挽回したものの、ウィレットが5アンダーでメイジャー初制覇した。かつてマスターズでは、グレッ グ・ノーマンが6打リードしながら最終日にニック・ファルドに逆転負けしたというメルトダウンを見たことがあるが、今回は基本的にたった1ホールですべてを失うという、それに劣らずというか、それ以上に劇的なメルトダウンだった。スピースは今晩は、いや、3日くらいは寝られまい。最終スコアはウィレット5 アンダー、スピースとリー・ウエストウッドが2アンダー2位、1アンダー4位にジョンソン、ポール・ケイシー、J. B.ホームズの3人が入った。



 

 

 







 
 
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