ラスヴェガス招待

2003年10月8-12日   ★★★

ネヴァダ州ラスヴェガス、TPCアット・サマリン、TPCアット・ザ・キャニオンズ、サザン・ハイランズ・ゴルフ・クラブ

インヴェンシスがスポンサーから撤退、昨年までのインヴェンシス・クラシックからラスヴェガス招待とトーナメント名が改称になった。さて、それとは別にゴルフ界では二つの大きな事件があった。一つがLPGAのジャン・スティーヴンソンの舌禍事件で、今週スティーヴンソンは、パブリシティ・スタントとして男子のシニア・ツアーに参加していた。それはそれでいいとして、スティーヴンソンはそこで最近のLPGAでエイジアンが上位を独占していることについて触れ、エイジアン・ゴルファーがLPGAを危機に陥れているとコメントした。ついにゴルフ界にも人種差別の波が襲ってきたか。


もちろんLPGAコミッショナーのタイ・ヴォータウは間髪を入れずにその意見は正しくないとするコメントを寄せ、アニカ・ソーレンスタムも「パセティック」と反対意見を述べたが、アメリカのツアーでプレイしていながらほとんど英語を喋らず、あまり友好的とは言えない態度のエイジアン・ゴルファーに対する風当たりは、日増しに強くなっているようだ。スポーツ選手はプレイがすべてと、言葉は関係ないとも言ってられなくなってきた。 PGAの丸山や田中、MLBの松井やイチローも大丈夫か気になってしまう。ま、MLBなんて、日本人選手より前にスペイン語しか解さないラテン系プレイヤーが大勢いたわけだし、大丈夫だとは思うが、 それにしたってアメリカを代表する黒人ゴルファー、タイガー・ウッズにだって、いまだに反感持っている者がいるという話を聞くと、こういう人種的偏見って根強いと思わずにいられない。


もう一つの事件は、やはりコリアン・オープンで、女子ゴルファーのローラ・デイヴィースがやはり男子ゴルファーに混じってプレイしたこと。飛ばし屋デイヴィースが男子に交じってプレイするのは、いかにもという感じがする。しかし結局デイヴィースもスティーヴンソンも予選落ちで、今のところ週末をプレイする女子ゴルファーは出ていないが、それも時間の問題だろう。最初に男子ツアーで予選通過する女子ゴルファーは、やはりミシェル・ウィーになるような気がするが。因みにコリアン・オープンに勝ったのは、久し振りに優勝のジョン・デイリーだった。


さて、ラスヴェガス招待の方は、スチュワート・アップルビーとスコット・マッカロンが5日間を終わって31アンダーで並び、プレイオフとなった。18番パー4でのプレイオフは、アップルビーが第2打をピン・ハイ15フィートにつけると、マッカロンはアップルビーのボールをかすめながら2インチだけ内側に寄せる。しかしアップルビーはそのバーディ・パットを沈め、マッカロンにプレッシャーをかける。マッカロンのパットは左サイドに外れ、この瞬間、アップルビーの優勝が決まった。28アンダーで3位にはスティーヴ・ロワリー、27アンダー4位にはスコット・ヴァープランクが入った。







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