3日目が雨で完全なウォッシュ・アウト、日曜に36ホールをプレイするはずだったのが、午後にまた雨が降って、ゴルファーが最終ラウンドをプレイしている時に翌日順延となった。アメリカでは月曜はメモリアル・デイで祝日である。安心してTVが見れる。


ここでもまた勝負を面白くしているのは、誰あろうフィル・ミッケルソン。ミッケルソンは2日目が終わった時点で7アンダーで、9アンダーで首位のブラッドリー・ヒューズに2打差のいい位置にいたのだが、3日目にスコアを伸ばせず、一時はリーダー・ボードから消える。しかし最終ラウンドでまた盛り返してくるという、まったくいつものように他人は関係なく、自分一人で舞い上がったり落ち込んだりというゴルフ。いや、面白いけどね、彼のゴルフを見ていると。アグレッシヴだし、ショート・ゲームなんて彼とタイガー・ウッズがPGAで1、2を争うのはまず間違いないだろう。


しかし最終日、首位をキープするのはフランク・リックライター。もし彼が勝てばこのトーナメント、3年連続でツアー未勝利のゴルファーが初優勝するトーナメントとなる。リックライターとミッケルソンは、今年のビュイック招待でプレイオフにもつれ、そこでトリプル・ボギーを叩いたリックライターが、ダブル・ボギーのミッケルソンに勝ちを譲った格好になった。今回もまたミッケルソンが頑張って、二人でプレイオフなんてことになったら面白いんだがなあと思いながら見ていた。


しかしミッケルソンはもうちょいのところで届かず、12アンダーでホール・アウト。リックライターは一時は18アンダーまでスコアを伸ばしており、ツアー初勝利目前。その時点で2位は15アンダーでやはりツアー未勝利のJ. J. ヘンリー。しかし、15番で18アンダーのリックライターは、16番パー4,17番パー3で連続してボギーを叩き、いきなり16アンダーとなってヘンリーと1打差に。最終ホールもボギーなんてことになれば、またまたプレイオフである。しかも第2打をラフに打ち込んだリックライターは、第3打をミスり、カップまで8フィートを残す。これは本当にプレイオフになるかもと思ったが、リックライターは今度はこのパー・パットを沈め、念願の初優勝を飾った。







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ケンパー・インシュアランス・オープン

2001年5月24-28日   ★★1/2

メリーランド州ポトマック、TPCアット・アヴェニル

 
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