3日目終了時点で首位は18アンダーのトロイ・マティソン。さすがに今年はスティーヴ・ストリッカーはないかと思っていたら、その下15アンダー2位につける。14アンダー3位にはザック・ジョンソンとブライアン・ハーマン、13アンダーでビリー・ハーリー3世、ジョン・センデン、J. J. ヘンリーが続く。いくらなんでも4年連続制覇というのはあり得るのか。


最終日、ストリッカーは中盤まではぴったりとマティソンにくっついていたが、14番のリーチャブルのパー4でティ・ショットをひっかけて逆にOBとなり、チャンスは潰えた。マティソンも15番パー4で第2打がグリーンに乗らず、あれよあれよという間にダブル・ボギー6を叩く。


代わって首位に躍り出たのがジョンソンで、17番パー5もバーディで通算20アンダー、18アンダーのマティソンに2打差つけ勝負あったかと思わせた。しかしマティソンも17番で2オンした後、下りの速い40フィートのイーグル・パットを沈めてまた20アンダーとなり、ジョンソンに並び返す。結局、勝負は二人のプレイオフとなった。それにしてもマティソンのイーグル・パットは強過ぎ、入ってなかったらカップを15フィートはオーヴァーしただろう。本人も一瞬心臓縮まったに違いない。


18番パー4でのプレイオフは、ティ・ショットをマティソンが右の林の中、ジョンソンが左のバンカーに入れる。マティソンはレギュレイションの最後でも似たような場所からランニングの第2打を無事グリーンに乗せるスーパーショットを打っていた。しかし今回はひっかけて第2打をグリーン左の池に落とす。万事休すかと思われたが、ジョンソンもバンカーからの第2打をひっかけて池ぽちゃ。二人揃ってダブル・ボギーで、もう一度18番のプレイオフ2ホール目へ。


またもやティ・ショットが左バンカーにつかまったジョンソンの第2打は、今度は完璧な距離感で、ころころと転がりカップ手前1フィートで止まるスーパーショット。入るかと思った。結局マティソンはパー上がりで、1フィートのバーディ・パットを沈めたジョンソンが勝った。いつぞやのドラールで、クレイグ・ペリーがプレイオフで第2打を直接カップインさせた劇的サヨナラ・イーグルを思い出した。フェアウェイ左に水が絡む18番ホールも似ている。


18アンダー3位にはスコット・パーシー、17アンダー4位にジョン・センデン、16アンダー5位にストリッカーとルーク・ガスリー、15アンダー7位にスコット・ブラウンが入った。ストリッカーは、それでも最後まで優勝争いに加わっただけでも偉い。









 

ジョン・ディア・クラシック   ★★★

2012年7月12日-7月15日、 イリノイ州シルヴィス

TPCアット・ディア・ラン

 
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