インターナショナル

2004年8月5-8日   ★★★

コロラド州キャッスル・ロック、キャッスル・パインズ・ゴルフ・クラブ

雨に祟られた今年のインターナショナル、順延に次ぐ順延で、やっとスケジュールに追いついたのは土曜も日没間際で、それでも山間には雨雲が立ちこめ、局地的にはかなり強い雨が降っているのが映像からもわかる。また今日も日没順延にならなかっただけましか。


ツアーで唯一モディファイド・ステイブルフォード・スコアリング・システムを採用しているインターナショナルは、ボギーで失うポイントよりもバーディ以上で獲得するポイントの方が大きいため、競る時はポイント獲得合戦の様相を呈する時が多いのだが、なぜだか今回は最終日にポイントを伸ばすゴルファーが現れず、勝負は30ポイント弱でのUSオープンのような我慢較べとなった。もちろんそれはそれで面白くはあるが。


後半になって、その中でも勝負はロッド・パンプリング、アレックス・チェッカ、トム・パーニスJr.の3人に絞られる。まずチェッカが13番パー4、14番パー5で連続バーディを奪い、30ポイントとなって頭一つ抜け出すが、16番パー3でダブル・ボギー5を叩き、マイナス3ポイントで27ポイントとなってパンプリングと並ぶ。しかし後続のパーティでプレイするパンプリングもこのホール、ボギーで、26ポイントに後退、既にレギュレイションを終えていたダフィ・ウォルドーフと共に26ポイントで並ぶ。


チェッカ、パーニスは共に17番パー5でバーディを奪い、これでチェッカ29ポイント、パーニス27ポイント。しかし続くパンプリングはここでフリンジから20フィートのイーグル・パットを決め、一挙に5ポイントを加算し、31ポイントとなってチェッカに2ポイント差をつける。その時18番パー4をプレイしていたチェッカがパンプリングと並ぶには、バーディ・パットを決めて2ポイント加算するしかないが、結局パーで、通算29ポイントでレギュレイションを終える。最終ホール、ボギーでも優勝のパンプリングは、手堅くパーでまとめ、31ポイントでツアー初優勝を飾った。2位が29ポイントのチェッカ、3位が27ポイントのパーニス、4位が26ポイントのウォルドーフ、5位が25ポイントのジェイ・ハーズだった。


チェッカはなんといっても16番で2フィートのボギー・パットを逃し、ダブル・ボギーで3ポイントを失ったのが痛かった。あそこをボギーで上がり、マイナス1ポイントに抑えていたらパンプリングと同ポイントでプレイオフだったのだが。実際の話、インターナショナルがモディファイド・ステイブルフォード・スコアリング・システムじゃなく通常のストローク・プレイだったら、チェッカがパンプリングに2打差をつけて勝っていることになったそうだが、ま、今さらそんなことを言ってもしょうがない。








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