インターナショナル

2003年8月7-10日   ★★1/2

コロラド州キャッスル・ロック、キャッスル・パインズ・ゴルフ・クラブ

今季調子のいいデイヴィス・ラヴ3世が、初日からトーナメント・レコードを書き換えそうな勢いで突っ走る。初日10バーディの19ポイント、2日目3イーグルを含む17ポイントで、この時点で既に36ポイント。3日目に少し失速して5ポイントしか稼げなかったが、それでもトータルで41ポイント、31ポイントで2位のジョン・ロリンズに10ポイント差をつける。その下28ポイントにいるのは、ヴィージェイ・シングだ。


最終日はトーナメント・レコードの48ポイントをラヴが塗り替えるかどうかに興味の焦点が絞られたが、ラヴは47ポイントで迎えた18番パー4の第2打を引っかけてグリーン左に外してしまい、そこからのアップ&ダウンに失敗、逆にボギーとなって1ポイント落とし、通算46ポイントで終わった。それでも34ポイントで2位を分け合ったヴィージェイ・シングとレティーフ・グーセンに12ポイントをつけての余裕の勝利だった。ラヴはこれでツアー通算18勝だが、初日からワイヤー・トゥ・ワイヤーで勝ったのは初めてだそうだ。ラヴはタイガー・ウッズと並び今季4勝目。マネー・リストでもウッズを抜いた。


一時期ラヴと並んでツアーを代表するゴルファーの一人だったフレッド・カップルスが最近勝てなくなり、今年、久し振りにヒューストン・オープンに勝って優勝インタヴュウで声を詰まらせていた。一方、今季既に4勝目のラヴは、その意味では感極まる理由なぞないのだが、しかしラヴは今年、義兄がラヴの金を使い込んで自殺し、しかもラヴがその第一発見者となり、さらに最近、妻のロビンとの不仲が噂されて、ゴルフ自体は絶好調に近いのに、プライヴェートでは問題が続いていた。そういう時期での優勝は本当に嬉しかったようで、「フレディみたいにエモーショナルにはならないよ‥‥」と言いながらやはり声を震わせていた。ヴェテラン・ゴルファーも大変だ。







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