ホンダ・クラシック

2005年3月10-13日   ★★★1/2

フロリダ州パーム・ビーチ・ガーデンス、ザ・カントリー・クラブ・アット・ミラソル

3日目を終わって12アンダーで首位はジオフ・オグルヴィとブレット・ウェターリク。11アンダーでパット・ペレス、リー・ジャンセン、10アンダーでジョー・オグルヴィが続く。オーストラリアンのジオフ・オグルヴィの名字のスペルはOgilvyだが、アメリカンのジョー・オグルヴィの名字のスペルはOgilvieだ。この二人、名前だけでなく賞金ランキングでもほとんど同じところにいる。丸顔のジョー、面長のジオフと、顔の印象はまったく違うんだが。


さて、最終日、まったく圏外から猛チャージであっという間に首位に並んだのはパドレイグ・ハリントン。この日9アンダー63で一足早く14アンダーでレギュレイションを終える。そのハリントンに続いて今度はヴィージェイ・シングが8アンダー64で、やはり14アンダーでレギュレイションを終える。一方、後続の上位陣はスコアを伸ばせない。フロント・ナインでは盤石に見えたウェターリクは13番パー4でトリプル・ボギーを打って沈み、ジオフ・オグルヴィはいいところにいながら、18番パー4でティ・ショットがディヴォットにつかまり、第2打はグリーンに届かず、第3打をバンカーに打ち込み、ダブル・ボギーを叩く。結局上位陣からはジョー・オグルヴィだけが4アンダー68で14アンダーに達し、ハリントン、シング、J. オグルヴィの3人でプレイオフとなった。


18番パー4でのプレイオフは、J. オグルヴィのティ・ショットが左バンカーにあごでつかまり、ハリントンも右ラフへ。ただ一人フェアウェイをキープして第2打をきちんとグリーンに乗せたシングが圧倒的有利に立つ。オグルヴィ、ハリントンの第2打はグリーンに届かないが、ハリントンはそこからアップ&ダウンをまとめてパーで上がり、シングもバーディ・パットを外してパー、一方オグルヴィはパー・セイヴを逃したため、まずオグルヴィが脱落する。


またもや18番で行われたプレイオフの2ホール目は、ハリントン、シングともティ・ショットはフェアウェイをキープするも、二人共第2打を引っかけてグリーン左ラフへ。ハリントンの第3打はカップまで4フィート、シングは2フィートと内側につける。まずハリントンが慎重にパー・パットを沈めるが、シングの2フィートのパットはまさかの右エッジに弾かれてこぼれ、ハリントンがついにPGAツアーで初優勝を手にした。13アンダー4位にはペレス、12アンダー5位にデイヴィッド・トムズ、11アンダー6位にはブラッド・ファクソンとG. オグルヴィが入った。ハリントンはアメリカでもいつかは勝つだろうとは思っていたが、まさかこんな逆転劇を演出しようとは。しかし、シングもまたこれで世界ランキングでタイガー・ウッズにほとんど並んだろう。






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