ホンダ・クラシック

2004年3月11-14日   ★★★1/2

ロリダ州パーム・ビーチ・ガーデンス、ザ・カントリー・クラブ・アット・ミラソル

昨年からTPCアット・ヘロン・ベイからザ・カントリー・クラブ・アット・ミラソルに移ったホンダ・クラシック、今年はさらにトム・ファジオ・デザインのサンライズ・コースでプレイが行われる。しかしこのサンライズ・コース、パインハースト並みの派手な起伏を持つ台形グリーンで、グリーン・エッジのボールがどんどんこぼれていく。99年の全米オープンを見た時に、台形グリーンの面白さを発見して、もっとこんなコースが現れてもいいのにと思っていたが、やっと出てきたか。グリーン・エッジで止まったかに見えたボールがするするとこぼれていくのを見るのは、ゴルファーの心臓には悪いだろうが、見ている分には実に面白い。


勝負の方は、3日目を終わってJPGAで活躍していたトッド・ハミルトンが14アンダーで首位に立つ。途中まではカール・ピーターソンがリードしていたんだが、16番パー4で2オン5パットのトリプル・ボギーを叩いていきなり首位から滑り落ちた。一昨年のプレイヤーズ・チャンピオンシップでのフィル・ミッケルソンを見ているみたいだった。2位にはフレドリク・ジェイコブソンが10アンダー、3位9アンダーには、ピーターソンとクリス・ライリーが並ぶ。


最終日は風が吹き、ますます台形グリーンの特徴が際立って勝負を面白くする。誰もスコアを伸ばせず、一方、ハミルトンがずるずると後退したことで、勝負は接戦になる。デイヴィス・ラヴ3世とアラン・ベイトマンがじわじわと差をつめ、ハミルトンが13番パー4でボギーを叩いたことで、ラヴ、ベイトマン、ハミルトンの3人が10アンダーで並ぶ。


結局ベイトマンは10アンダーでレギュレイションを終えるが、ラヴは17番パー5でバーディを奪い、一人11アンダーとなって首位に立つ。今日のハミルトンの調子だと、これは勝負あったか。しかしハミルトンは、リードされたことで逆にふっ切れて攻めのゴルフに転じることができたか、もうダメだろうなと思われたところからまさかの挽回を見せる。17番パー5、18番パー4をバーディ、バーディで上がり、再度逆転、12アンダーでPGA初優勝を飾った。ラヴは去年も優勝に絡んだが、2年連続の2位。10アンダー3位がベイトマン、9アンダー4位には、ツアー最年少20歳のケヴィン・ナー、ウッディ・オースティン、ロバート・アレンビー、ジェイコブソンの4人が入った。







< previous                                    HOME

 
 
inserted by FC2 system