ホンダ・クラシック

2002年3月7-10日   ★★1/2

フロリダ州コーラル・スプリングス、TPCアット・ヘロン・ベイ

今年のホンダ・クラシックは初日に雨にたたられた影響を引きずって、3日目までラウンドを終えられないゴルファーが大勢おり、最終日まで本当に今誰がトップなのかよくわからないという展開となった。結局誰がトップかわからないまま最終日、TVをつけたら、マイク・ウィアーとジョン・リーガー、それにヴェテランのジョーイ・シンドラーが16アンダーで首位に立っている。ウィアーはこれまで3日目終了時点で首位に立っていた場合、最終日に逃げ切って勝ったことはない。リーガーはこれまでツアー未勝利、シンドラーは今回勝てば11年ぶりの勝利というヴェテラン中のヴェテランで、一応3人のバランスはとれている。さて、勝つのは誰か。


しかし、このトーナメント、一昨年も誰が勝つかわからないまま揉めに揉めて、最後の最後になっていきなりダドリー・ハートがどこからともなく現れて勝っている。今回もすぐ後ろにフィル・ミッケルソンやブラッド・ファクソン等の名前も見え、上位陣がスコアを伸ばせないなら、もしかしたら一昨年のように、誰かがするすると後ろから来て抜いていくかも知れない。


と思っていたら本当にそういう展開になって、まずウィアーとリーガーが徐々に脱落し、それでも一人踏ん張るシンドラーをつかまえて抜き去ったのは、まだ学生だったいつぞやのマスターズでタイガー・ウッズとペアでラウンドして、そのにこにこ顔で人気を独り占めにしていたマット・クッチャー。クッチャーは要所要所でパットがよく決まり、逆にスコアを伸ばせないシンドラーは17番で痛恨のボギーを叩いて、その時点で一つ前のパーティでラウンドしている19アンダーのクッチャーに2打差の17アンダーとなってしまい、ほとんど勝負は決まってしまった。


クッチャーは18番グリーン上でもグリーンとラフの境目からの難しい12フィートのパー・パットも決め、9分9厘初優勝を決めた。NBCの中継はその後のシンドラーのバーディ・パットが外れた時点で中継を打ち切った。おいおい、まだ難しい返しの5フィートが待っているぞ、これ外したらシンドラーは16アンダーとなって、17アンダーでレギュレイションを終えたファクソンの後塵を拝して、3位タイにまで後退してしまうというプレッシャー・パットが待っていたんだが、もう優勝が決まったらそんなのどうでもいいのか。まあ、その後は人気のNBA中継が待っていたからな、ウッズが出ておらず、視聴率の稼げないゴルフなんてどうでもよかったんだろう。ま、いいけどさ。ところでクッチャーはいつプロに転向していたんだっけ?







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