ディフェンディング・チャンプでありながら妻の出産のためにボブ・ホープ・クラシックを欠場したジャスパー・パーナヴィクが気分も新たに出場、18アンダーでいきなり優勝をさらった。パーナヴィクは一応初日から最終日までずっとワイヤー・トゥ・ワイヤーでトップにいたのだが、決して楽勝というわけではなく、3日目は今季調子のいいマーク・カルカヴェッキアに並ばれ、最終日もオーストラリアの新鋭ジオフ・オグリヴィに並ばれたりしたのだが、崩れそうになるところを絶妙のリカヴァリー・ショットやクラッチ・パットを決め、逃げ切った。最終日はイーヴン・パーの72でなんとか後続の追撃を振り切るという薄氷の勝利だった。
最終ホールはパーナヴィク、カルカヴェッキア、オグリヴィの3人ともボギーで、特にパーナヴィクと一緒に最終組でラウンドしたカルカヴェッキアは、最終ホール、先にパーナヴィクがボギーで上がった後の7フィートのパー・パットで、あれを入れればプレイオフだったんだが、わずかに右にそれた。ほとんど勝てるかどうかわからなかったパーナヴィクは、葉巻に火をつけるお得意のセレモニーもなく、冷や冷やもんのツアー通算4勝。それでも初の男児誕生のよいプレゼントになったことだろう。