放送局: E!

プレミア放送日: 6/4/2000 (Sun) 22:00-22:30

製作: シャヴィック・エンタテインメント、エクスクラメイション・プロダクションズ

製作総指揮: ジェニファー・セシル、リン・ディーガン、ジェイムス・シャヴィック

製作: ヴィクトリア・ウッズ、ショーン・ウィリアムソン

監督: リチャード・マーティン

脚本: T. H. エルモア

撮影: アンソニー・メッチー

編集: リチャード・シュワデル

音楽: アリ・ワイズ

美術: キャシー・ロバートソン

ホスト: ブライアン・アンガー

出演: ティッピ・ヘドレン(エステル)、スティーヴン・フリン(タイラー・フォード)


物語: タイラー・フォードは二流ホラー映画の殺人鬼シンプル・サイモン役としてカルト的人気があり、若者のファンも多かったが、役者としてのタイラーはいつの間にやらマンネリと化した役から脱皮したくてしょうがない。しかし、マネージャーのエステルが持ってくる役はどれもこれも皆似たり寄ったりで、ある日二人は撮影現場で言い合いになった挙げ句、怒ったタイラーはエステルを馘首だと怒鳴ってしまう。しかし、実際タイラーはエステルがいなければ何もできないのだった。ある夜、屋外で子供を追い回すというシーンの撮影中、タイラーは子供を追って大分セットから離れたところまで来てしまう。驚いたことにそこへ本物の警官が現れ、タイラーは殺人の現行犯ということで逮捕される。その後で留置所に顔を見せた映画監督は、実はFBIのエージェントだと正体を明かし、タイラーは何が何だか訳がわからなくなってしまう‥‥


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ベイシック・ケーブル・チャンネルのE!チャンネルは、正式名称をエンタテインメント・テレヴィジョン (Entertainment Television) といい、その頭文字をとってE!と称している。その名の通り、編成のすべてはハリウッドやTV界情報に捧げられており、最新の映画、TV、スター近況からファッション、トーク、ゴシップまで、その辺が好きな人には堪えられないチャンネルである。ま、再放送も多いから毎日見てる人はいないと思うが。


しかし、そういう業界情報だけでは流石に視聴者には限りがある。今後視聴者が今より大幅に増えるというのはほとんど考えられない。このままニッチェ・チャンネルとしてやっていくつもりならそれはそれでいいのだろうが、今後視聴者を拡大するつもりならここは思案のしどころである。通常、こういうジレンマに陥ったケーブル・チャンネルがとるほとんど唯一の道が、オリジナル番組の製作/放送である。一般的にはそのチャンネルでしか見られないシットコムやドラマ・シリーズ、TV映画を自社製作して編成するわけだ。それなりの金を出して、ハリウッドの一線級は無理だとしてもそれなりの有名所のスターや監督、脚本家等を使えば、結構話題にもなり、視聴率も上がる。ケーブル・チャンネルは、だいたいがペイTVのような劇場用映画専門チャンネルか、多くのベイシック・チャンネルのようにネットワーク番組の再放送チャンネルに堕す場合がままあるから、オリジナル番組製作がチャンネル差別化の決め手になるわけだ。


E!は今年からオリジナル番組製作に手を染め出した。3月には初のオリジナルTV映画、「ベスト・アクトレス (Best Actress)」を放送している。これはアカデミー賞をとるためには殺人をも辞さないという女優を主人公にしたコメディ/ドラマで、最初企画が発表された時は、主人公候補としてフェイ・ダナウェイの名が上がっていたこともあり、私は結構注目していた。しかし、結局ダナウェイは降り、放送された時には出演者には誰も知っている名前がなく、とんだ肩透かしで、私はチープなオリジナル番組を製作するくらいなら作らない方がましだと思っていた。


この「ハリウッド・オフ-ランプ」はE!初のドラマ・シリーズになるわけだが、30分でもあるし、これも同様のチープな奴かなと思っていた。見ようと思ったのは、何を隠そう出演者にティッピ・ヘドレンの名前を発見したからである。実は私はヘドレンの出演作はアルフレッド・ヒッチコックの「鳥」くらいしか思い浮かばないのだが、それでもあのヘドレンが何十年ぶりにTVにせよドラマに復活というと、やはり食指が動く。歳とったにせよ往年の美人女優ハンサム男優の現在を見るという「フライデー」的な誘惑は確かにあり、やはりその誘惑には抗い難いんだなあ。今回のヘドレンは、やたらとエゴが強い殺人鬼役しか能のない売れない俳優のマネージャーという役で、一見して、これはヘドレンが出るというのを前もって知っていなかったら全然わからなかったなと思った。


しかし、ヘドレンは60代中盤?の現在でも矍鑠としており、「鳥」の頃よりむしろ体重が少し増えた今の方が健康に見える。自分でも久し振りの現役復帰を楽しんでいるようだ。それに、B級B級とした番組自体もそれほど悪くない。30分という長さといい、ほとんど先は読めるが現実離れしたどんでん返しといい、ホストが出てきて前口上を述べる構成といい、私は「ミステリー・ゾーン」を思い出した。必ずショウビズ界が舞台となるという設定も、ショウビズ界って何が起こっても不思議ではないところがあるし、チャンネルのカラーとも合っている。B級ホラーや「ミステリー・ゾーン」的なものが好きな視聴者には、結構受けるんではないだろうか。  






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Hollywood Off-Ramp

ハリウッド・オフ-ランプ   ★★1/2

 
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