HPクラシック

2003年5月1-4日   ★★★1/2

ルイジアナ州ニュー・オーリンズ、イングリッシュ・ターン・ゴルフ&カントリー・クラブ

昨年までコンパック・クラシックと題されたこのトーナメント、今年から同じコンピュータ機器メイカーのHPがスポンサーとなった。コンパックってHPに吸収されたんだっけ? 勝負の方は、3日目終了時点で21アンダーで首位のスコット・ヴァープランクが18アンダーで2位のボブ・エステスに3打差をつけるという展開。今年絶好調のデイヴィス・ラヴ3世が3日目途中まで首位に絡んでいたが、11番パー5、18番パー4で2度ダブル・ボギーを叩き沈む。


最終日はヴィージェイ・シングがフロント9で怒濤の追い込みを見せ、一時は19アンダーまで追い上げ、圏内にとらえたかと思っていたら、それから崩れだし、最後の7ホールで5ボギーを叩いてこれまた沈む。このまま堅調のヴァープランクが逃げ切るかと思っていたら、崩れないまでもスコアを伸ばせないヴァープランクにじりじりと詰め寄ったのは、ツアー未勝利のスティーヴ・フレッシュ。未勝利とはいえフレッシュはこれまで何度も優勝に絡んでいるし、ベルサウス・クラシックのベン・クレインに続き、今年2人目のツアー初優勝を飾るゴルファーとなるか。


フレッシュは最終18番パー4でティ・ショットをバンカーに入れ、第2打はグリーンまで届かずフェアウェイ・キープがやっと。しかし第3打をきっちりとピンに絡め、パー・セイヴを拾い、この日7アンダー65、トータル21アンダーでレギュレイションを終える。一方ヴァープランクは16番ショートのパー4で第2打を目玉でバンカーに入れてしまい、アップ&ダウンに失敗、ボギー、一緒に回っていたエステスがバーディを奪った時点で、フレッシュ、ヴァープランク、エステスの3人が21アンダーで並ぶ。


18番ではヴァープランクがティ・ショットをバンカーに入れてしまい、第2打は観覧席に飛び込むミス・ショット、フリー・ドロップしての第3打はグリーン手前にバンカーにつかまり、そこから直接カップ・インさせなければいけないところをはずし、結局ダブル・ボギーとなって最後の最後でついに脱落する。勝負は第3打で絶妙のバンカー・ショットを見せ、パー・セイヴを拾ったエステスとフレッシュのプレイオフとなった。


同じ18番でのプレイオフは、二人とも今度は第2打をきちりとグリーンに乗せ、先に35フィートを打ったフレッシュのパットがカップに沈む。直後のエステスのパットが左に大きく外れた時点で、フレッシュのツアー初優勝が決まった。フレッシュは今年既にツアー3勝のマイク・ウィアーと同じ左利きで、これでフィル・ミッケルソンがこの後調子を取り戻したら、今年は左利きのゴルファーの活躍する年となるかもしれない。ところでQスクール上がりの貞方章男が初日8アンダー64をマークして首位に立っていたが、いつの間にか消えていった。やはり4日間ずっと調子を維持して優勝するのは、並大抵のことではなさそうだ。







< previous                                    HOME

 
 
inserted by FC2 system