3日目終了時点で18アンダーで首位はジェフ・オヴァートン。15アンダーでD. A. ポインツ、13アンダーにブー・ウィークリー、12アンダー、J. B. ホームズ、ジョナサン・バード、ブレンドン・デ・ヨンゲ、ジミー・ウォーカーが続く。ポインツはこの日9アンダー61、ホームズは10アンダー60というロウ・スコアで、特にポインツは16番パー4までで10アンダー、17番はパー5で、プロならバーディをとれる確率はかなり高く、59に手が届いたかと思わせておきながらその17番でまさかのボギー。当分は夢見が悪そうだ。


そしたら最終日、今度は代わって59に手が届きそうになったのが、スチュワート・アップルビー。アップルビーは12番パー5でイーグルを奪った時点でこの日8アンダー、19アンダーとなってついにオヴァートンを逆転、単独首位に立つ。しかしオヴァートンもその1分後に10番パー4でバーディで並び返し、続く11番パー4もバーディで20アンダー、再び首位に返り咲く。勝負はアップルビーとオヴァートンのマッチ・プレイのような展開となった。


アップルビーはさらに、16番パー4、17番パー5と連続バーディで21アンダーと再度逆転、締めは18番パー3の11フィートの軽い右曲がりのバーディ・パットで,これを沈めてツアー史上5人目の59クラブ入り。実は今年既に3週間前にジョン・ディア・クラシックでもポール・ゴイドスが初日に59を出している。しかし1999年のボブ・ホープ最終日のデイヴィッド・デュヴォールの59の逆転優勝のように、最終日に59で逆転、なんて方がもっとドラマティックになるのは言うまでもない。


また追う立場となったオヴァートンも16番パー4でバーディで21アンダー。17番パーでは、自分でも打った瞬間に入ったと確信したに違いない6フィートのパットが、スパイク・マークに当たってカップに弾かれる。18番ではバーディ・パットを60フィート残しほぼ敗色濃厚になったものの、これまたあわや入ったかと思われる絶妙のパットを僅かに外し、アップルビーが優勝した。オヴァートンの最後の2本のパットは、ギャラリーが59を出したアップルビーを優勝させたくて両方とも念力で外させたという感じが濃厚だった。かくいう私も実はアップルビーを応援していたのであるが。優勝のアップルビーのスコアは22アンダー。オヴァートン21アンダー、3位デ・ヨンゲ17アンダー,4位15アンダーには、ウディ・オースティン、ポール・スタンコウスキー、ロジャー・タンベリーニ、ウォーカー、ポインツら5人が入った。








 

ザ・グリーンブリア・クラシック   ★★★1/2

2010年7月29日-8月1日、ウエスト・ヴァージニア州ホワイト・サルファー・スプリングス

ジ・オールド・ホワイト・コース

 
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