グレイター・ハートフォード・オープン

2003年7月24-27日   ★★1/2

コネティカット州クロムウェル、TPCアット・リヴァー・ハイランズ

またまた冠スポンサーのキャノンが撤退、スポンサー名なしのトーナメントとなったグレイター・ハートフォード・オープン、これでスポンサーがなくなったか、あるいはスポンサーが変わったトーナメントは今季何回目だろうか。スポンサーは本業の業績が悪化すれば当然スポンサーシップから降りるだろうが、しかしスポンサーの金を当てにしないとツアーもやりくりは難しい。いくらゴルフが他のスポーツに較べて競技人口が伸びている方だとはいえ、ツアーもつつがなくトーナメントを開催するのは大変だ。


今回のハートフォード・オープンは、コロニアルのアニカ・ソーレンスタムに続き、女性ゴルファーのスージー・ホエイリーがプレイするということで注目を集めた。しかし既にソーレンスタムが話題を独占した後なので、今回のホエイリーは過度の報道合戦ということにはならず、その点では本人もやりやすかっただろう。しかしゴルフ好きなら誰でも名前くらいは知っているスター・ゴルファーのソーレンスタムはともかく、ホエイリーはほとんど知る者のないクラブ・プロである。これでもし予選通過なんかしたら、予選落ちする男子ゴルファーの権威は完全に失墜するなあと思っていたが、ホエイリーは結局75、78の13オーヴァーで予選落ち。それでもホエイリーより悪いスコアのゴルファーもいたわけで、特にデイヴィッド・デュヴォールなんて、初日83を叩いて棄権している。彼は本当にどうなってしまったんだろう。


さて、トーナメントの方は、初日からずっと首位につけているピーター・ジェイコブソンが、3日目終了時点でも11アンダーで首位をキープ。しかし怖いのは2打差につけている、今季絶好調のケニー・ペリー。きっと最終日はまたペリーが優勝争いに絡んでくるに違いないと思っていて、案の定そのような展開にはなったが、最後の最後にガス欠となって息切れ、結局ジェイコブソンが14アンダーで逃げ切り、84年に続いてこのトーナメント2回目の優勝を飾った。2位は12アンダーのクリス・ライリー、3位が11アンダーのトッド・フィッシャーで、ペリーは10アンダーで、クレイグ・バーロウ、スティーヴ・ペイトと共に4位タイに終わった。しかし今季のツアーはヴェテランが活躍するとはいっても、ジェイコブソンは49歳、来年からはシニア・ツアーだ。二日目まではジェイ・ハーズもいい位置に着けていた。私は全英に気をとられて全然注意を払っていなかったが、昨週のB.C.オープンは、やはり今年からシニア入りのクレイグ・スタッドラーが勝ったそうで、これじゃあヴェテランが活躍するというよりも、なんだかシニア・ツアーみたいだ。







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