フナイ・クラシック

2003年10月23-26日   ★★1/2

フロリダ州レイク・ブエナ・ヴィスタ、ディズニー・ワールド・リゾート、マグノリア・コース

一昨年まではナショナル・カー・レンタル・ゴルフ・クラシック、昨年はディズニー・ワールド・ゴルフ・クラシックと改名になったこのトーナメント、今年はまたスポンサーが変わってフナイ・クラシックとなった。要するに船井電機が新スポンサーであるわけだが、はっきり言ってFunaiブランドがここまで成長していたとは知らなかった。ツアーのスポンサーなんて結構金がかかるだろうに。


さて、勝負の方は、賞金王とプレイヤー・オブ・ジ・イヤー争いが白熱、このトーナメントに出場しているヴィージェイ・シング、タイガー・ウッズ、デイヴィス・ラヴ3世の間で接戦が繰り広げられる。2日目を終わった時点で首位は15アンダーのシングだが、ラヴ、ウッズも共に圏内につける。しかしウッズは3日目にパットが荒れ模様でスコアを伸ばせず、いち早く脱落。とはいえ、これでバイロン・ネルソンが持っていた113試合連続予選通過記録に並んだ。6年がかりで達成したこの記録、あとはどこまで伸ばせるかだが、この記録、いったん途切れたらもう二度と破られることはないような気がする。


3日目終了時点で首位は、18アンダーでシング以外にスコット・ヴァープランク、スチュアート・シンク、ジョン・ロリンズの3人が並ぶが、ここはやはり15アンダーで3打差につけるラヴとシングとの間で競ってもらいたい。12アンダーと差が開いてしまったウッズには、さすがにチャンスはほとんどないだろう。


最終日はそのウッズがわりと調子がよく、スコアを伸ばすが、さすがにそれまでの差がありすぎる。また、ラヴの調子が今一つなため、シングがするすると抜け出す。結局ウッズはこの日7アンダー65のベスト・スコアを叩き出すも、好調のシングをとらえることはできず、シングがこの日5アンダー67、通算23アンダーで余裕で勝った。ウッズは、ヴァープランク、シンクと並び、19アンダーで2位タイまで追い上げた。本当に3日目が悔やまれる。ラヴはこの日3アンダー69で、ロリンズと共に通算18アンダー、5位タイで終わった。これでシングはウッズを抜き賞金獲得でトップに返り咲き。今季通算4勝目と、5勝のウッズに迫る。今季のプレイヤー・オブ・ジ・イヤーはほぼシングとウッズの一騎打ちとなったと言ってもいいと思うが、その行方は、本当に今季最終戦の全米プロ・ツアー選手権までもつれてしまった。


ところでフナイ・クラシック、フィル・ミッケルソンも出ていたのだが、11アンダーで30位タイに終わり、来週のクライスラー・チャンピオンシップで3位以内に入らなければ、ツアー選手権に出られないそうだ。因みにミッケルソンはフナイの前週まででマネー・リストで36位と、ミッケルソンがこんなに下の方にいるのを初めて見た。やはりスランプなのだろうか。


また、今季、女子ゴルファーが男子ツアーに挑戦するというのが流行りになっている。アニカ・ソーレンスタムを筆頭に、スージー・ホエイリー、ミシェル・ウィー、ローラ・デイヴィース、ジャン・スティーヴンソンが男子ツアーに挑んでいたが、ついにこのほど、セ・リ・パクが韓国ツアーのSBSスーパー・トーナメントで、女子ゴルファーとして初めて予選通過、10位タイでフィニッシュした。パクは来季はPGAツアーにも参戦したいと表明しており、もしかしたら来年、ついにPGAでも週末に女子ゴルファーがプレイする姿が見られるかもしれない。







< previous                                    HOME

 
 
inserted by FC2 system