2003年6月26-29日　　 ★★1/2

テネシー州メンフィス、TPCアット・サウスウィンド

3日目終了時点で14アンダーで首位は、今年からツアー参加のスウェーデンのリチャード・ジョンソン。しかしそのすぐ下13アンダーにはデイヴィッド・トムス、さらに12アンダーにはティム･へロン、リー・ジャンセン、デイヴィッド・ピープルス、フレデリク・ジェイコブソン、ベン・クレインら5人が並んでおり、最終日はもつれそうだ。

案の定、最終日は、フロント・ナインを見ただけでは誰が勝つかわからない接戦となる。特にトムスとジャンセンが競り、さらにニック・プライスが驚異の追い込みを見せる。しかし結局ジャンセンはバック9に入ってずるずると後退し始め、トムス一人が踏ん張る。トムスは16番パー5でイーグルを決め、一人21アンダーとなり、その時点で通算17アンダーでホール・アウトしていた2位のプライスに4打差となって、ほぼ優勝を決めた。17番パー4でボギーとなった時は、こないだのワコヴィア・チャンピオンシップで、大量リードしていて最終18番でクアドラプル・ボギーを叩いたシーンが頭をよぎったが、今回はその失態をまた演じることなく、18番パー4を手堅くパーで収め、最終日7アンダー64、通算20アンダーで優勝した。

2位はこの日62のベスト・スコアをマークして17アンダーまでスコアを伸ばしたプライス、16アンダーで3位タイには、ジョンソン、ジェイコブソン、ボブ・エステスの3人が入った。ヴェテラン勢が活躍する今季のツアー、トムスもワコヴィアに続いて今季2勝目、通算7人目のマルチプル・ウィナーになった。