カナダのグレン・ナチェックが初日から3日目まで連続して65で回り、初日6アンダーで首位タイ、2日目は12アンダーで後続に1打差、3日目は18アンダーと、後続に4打差をつけて首位を守る。最終日もこういうゴルフならツアー初優勝は固いだろうなあ。問題はツアー未勝利のゴルファーが最終日に崩れないのは非常に難しいということだ。これまで何度ツアー未勝利のゴルファーがリードしていて最後の最後に崩れて沈んでいったのを見たことか。


そしたら案の定というか何というか、ナチェックは最終日、徐々に沈み始める。それでもフロント9は2オーヴァーながらそれまでのリードが利いてまだ頑張っていたが、13番パー4でもボギー、14番パー3では池にボールを落としてダブル・ボギーを叩き、完全に脱落する。その間にあっという間にナチェックと並び、抜き去ったのは、レン・マティース。マティースは最終日のバック9をプレイするまでリーダー・ボードに名前が見えず、TV画面にも映ってなかったのに、15番パー4から17番パー4まで3連続バーディを奪うなどバック9を5アンダー30で上がり、いきなり首位に躍り上がった。結局最終日マティースは7アンダー64で回り、一足早く通算18アンダーでレギュレイションを終える。


マティースがコース・アウトした後、一昨年にこのトーナメントを勝っているノタ・ビゲイ3世やマット・クッチャー、ティム・ペトロヴィッチらがマティースを追うが、結局誰も届かず、マティースがニッサン・オープンに次いで今季2勝目を飾った。2位が17アンダーのペトロヴィッチ、3位が16アンダーのビゲイで、4位にはデイヴィッド・トムズが15アンダーで入った。ビゲイは一時マティースと共に首位に並んだのだが、後が続かなかった。ナチェックは結局この日6オーヴァーの77で、通算12アンダー、14位タイまで後退した。マティースはこれで今季3勝のタイガー・ウッズ、2勝のフィル・ミッケルソンに続く、3人目のマルティプル・ウィナー。ニッサン・オープンに勝った時も最終ホールでの逆転勝ちだったし、なかなか勝負を演出してくれる。







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フェデックス・セント・ジュード・クラシック

2002年6月27-30日   ★★★

テネシー州メンフィス、TPCアット・サウスウィンド

 
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