FBRオープン

2005年2月3-6日   ★★★

アリゾナ州スコッツデイル、TPCオブ・スコッツデイル

昨年、折り返し地点で首位に立っていたフィル・ミッケルソンが、今回も2日目にコース・レコード・タイの11アンダー60を叩き出して、初日2オーヴァーだったくせに、いきなりケヴィン・ナーと共に9アンダーで首位に立つ。ミッケルソンは昨年のグランド・スラムでも59を出すなど、調子のいい時はすこぶる調子がいい。ミッケルソンは3日目も順調で、この日5アンダー66、3日目終了時点で14アンダーで首位をキープする。2位が10アンダーのナー、9アンダー3位には、ケニー・ペリー、スティーヴ・フレッシュ、K. J. チョイ、ハリソン・フレイザーの4人が並ぶ。しかしミッケルソンは昨年は結局最終日に崩れて優勝は逃したんだが。


ミッケルソンは最終日、今回もバック・ナインに入って連続してボギーを叩くなど一瞬ひやりとさせる場面も見られたが、ミッケルソンをシリアスに脅かすゴルファーがいなかったこともあり、結局この日3アンダー68、通算17アンダーで勝った。12アンダー2位がナーとスコット・マッカロンで、11アンダー4位にはフレッシュ、デイヴィッド・トムズ、ティム・ヘロンが入った。トムズは18番でダブル・ボギーを叩かなければ単独2位だった。


ナーはツアーで最年少の21歳であるだけでなく、最終組には崩れはしたもののチョイがおり、コリアンの二人とミッケルソンが最終組で回っていた。とはいえチョイは最初の方でスコアを落としており、私がTVをつけた時にはもう映してもらえず、グリーンにあるもう一個のボールは誰なんだろう、チョイかフレイザーのはずなんだがとずっと思っていた。その謎が解明したのはほとんどラウンドが終わりそうになった頃である。


印象的な場面はいくつもあったが、なかでも最も印象的だったのは、最終日、名にし負う16番パー3の絶叫ホールでフラッグを直撃したティ・ショットを放ったヘロンだろう。15万人が入場したという、ゴルフというよりは何か他のイヴェントと勘違いしそうなFBRオープンで、その3分の1がホールを取り囲んでいると思える16番のギャラリーが沸くと、ほとんどフットボール並みの歓声が飛び交う。本当にこのトーナメントだけはゴルフを見ているような気分じゃない。それはそれでもちろん面白い。  





< previous                                    HOME

 
 
inserted by FC2 system