EDSバイロン・ネルソン・チャンピオンシップ

2004年5月13-16日   ★★★

テキサス州アーヴィング、TPCアット・フォー・シーズンス・リゾート・ゴルフ・コース、コットンウッド・ヴァリー・ゴルフ・コース

先週のワコヴィア・チャンピオンシップに続いて、2日目終了時点でタイガー・ウッズが8アンダーで単独首位に立つ。しかし、3日目大丈夫だろうかと思わせてしまうところが、今季のウッズのできをつぶさに物語っている。そして3日目、本当に大丈夫だろうかとTVをつけて、6番まででウッズ一人が2オーヴァーとオーヴァー・パー・プレイで首位から滑り落ち、9アンダーで首位のヴィージェイ・シングにいきなり3打差つけられているのを見た時は、目の前真っ暗になってしまった。


一応ウッズはその後少し挽回、最終的にイーヴン・パー・プレイに戻し、8アンダーまで回復したものの、その間に11アンダーまでスコアを伸ばして首位に躍り出たのは、セルジオ・ガルシア。9アンダーでジェリー・ケリーが続き、ウッズはディーン・パパスと共に3位タイに落ち着く。シングもバック・ナインで失速し、結局マーク・オメアラ、ダフィ・ウォルドーフらと共に7アンダー5位タイで3日目を終える。この日は最終パーティがウッズとオメアラという親友ペア同士で、地元で久方振りに優勝に絡むオメアラと共にウッズがラウンドするということで注目が集まったが、結局ウッズ同様オメアラもパー・ラウンドだった。しかしフロント・ナインは二人ともオーヴァー・パーだったから、このままずるずる行かなかっただけでも儲けものかもしれない。先週はウッズは3日目3オーヴァーだったからなあ。


最終日TVをつけると、またウッズがフロント・ナインでオーヴァー・パー・プレイをしているのを見てがっくり来る。ガルシアもスコアを伸ばせていないが、自分が好スコアを出せない限り、いずれにしても優勝は無理だろう。結局ウッズはまた後半少し盛り返し、この日1アンダー69、通算9アンダーで、優勝スコアとなった10アンダーに一つ届かなかった。その10アンダーをマークしたのは、この日1オーヴァー71のガルシアと、4アンダー66のロバート・ダムロン、3アンダー67のダドリー・ハートの3人。この3人でプレイオフとなった。ダムロンは3年前のこのトーナメントでも、プレイオフを制して勝っている。最終日は15番パー4でも第2打を直接カップに入れるイーグルを奪うなど、ツキの面でも、最も優勝に近い気がする。


18番パー4でのプレイオフで、まず最初に脱落したのはハート。ティ・ショットを左ラフに打ち込み、第2打がグリーン・オーヴァー、チップ・ショットはグリーンに届かず、パー・チップも6フィートを残し、結局それも外してダブル・ボギー。さらにダムロンも、完璧なティ・ショットを打っておきながら、第2打が弱く、グリーン上で40フィートから3パットしてしまう。30フィートからきっちりとパーに収めたガルシアが、踏ん張っていったんは離れかけていたかに見えた優勝を手にした。9アンダー4位にはウッズ、ウォルドーフ、ティム・ヘロン、8アンダー7位には、アーニー・エルス、スティーヴン・リーニー、ニック・プライスらと共に、一昨年の覇者、丸山茂樹も追い上げて入った。







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