デュバイ・デザート・クラシック

2008年1月31日-2月3日   ★★★1/2

アラブ首長国連邦、デュバイ、エミグレイツ・ゴルフ・クラブ

ほとんどタイガー・ウッズの追っかけで、近年唯一、EPGAでデュバイ・デザートだけは見ている。ウッズとアーニー・エルスの優勝争いというのが恒例という感じだったデュバイ・デザート、近年はそれにヘンリク・ステンソンが加わる。今回は初日、2日目とウッズが首位に立つが、3日目にオーヴァー・パー・プレイで後退、3日目終了時点で首位は11アンダーのエルス、1打差2位がステンソン、8アンダー3位にリー・ウエストウッドとグレアム・マクドウェル、4打差7アンダーにウッズ、シヴ・ケイパー、マーティン・ケイマー、ダミアン・マクグレイン、ピーター・ヘッドブロム、セルジオ・ガルシアら6人が並ぶ。


そして最終日抜け出したのは、誰あろうウッズ。12番パー4の難しいラフからのチップ・イン・バーディ等でじりじりと差を詰め、リーチャブルの17番パー4でバーディを奪って13アンダーとなり、ついに単独首位に返り咲き。この12フィートのバーディ・パットもエキサイティングだったが、さらにエキサイティングだったのが18番パー5で、池越え2オンを狙った第2打はグリーンをオーヴァーしてラフへ。スタンスをとれない第3打は大きくショート。速い下りの25フィートを入れるのはいくらウッズでも現実的ではないと思ったバーディ・パットは、右曲がりの緩い弧を描いてカップの中に吸い込まれた。ウッズは得意のすり足ガッツ・ポーズ、私もほとんどカウチから飛び上がって叫んでしまった。


14アンダーとなったウッズに追いつくチャンスがあるのはエルスだけだったが、1打差で迎えた18番でティ・ショットはファースト・カットのラフへ。追いつくためにはバーディが必須のエルスは、2オン狙いのギャンブル。しかしその第2打は無情にも池に吸い込まれ、直接カップ・インさせなければならないドロップしての第4打が10フィートオーヴァーしてウッズの勝利が確定した。エルスは結局そこから2パットのボギーで12アンダーでルイ・ウーサイゼンと共に3位に後退、13アンダー2位はケイマー、10アンダー5位にマクドウェルが入った。TVの解説が、トーナメントはウッズにいったいいくらのアピアランス・フィーを払っているのか知らないが、彼には最後の1セントまでその価値があると言っていたが、まったく同感。






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