ドイツ・バンク・チャンピオンシップ

2004年9月3-6日   ★★1/2

マサチューセッツ州ノートン、TPCオブ・ボストン

今年スランプ気味のタイガー・ウッズと、今季5勝して絶好調のヴィージェイ・シングの両者が揃って出場する今年のドイツ・バンク・チャンピオンシップは、これにシングが勝てば、現在264週連続で世界ランキングNo. 1に君臨するウッズをついにその座から引きずり下ろし、シングが代わって5年ぶりに新世界ランキングNo. 1の座に着くとあって、ファンとマスコミの興味が集中する。


そのドイツ・バンク、初日ウッズがいきなり6アンダー65というスコアで首位に立つ。そしたら2日目は、シングが今度は8アンダー63、11アンダーというスコアで首位を奪う。結局3日目終了時点で首位はシングで14アンダー、11アンダーで2位のウッズに3打差をつける。最終日最終組で渦中の二人が揃って回るという願ってもない展開で、他のゴルファーは、申し訳ないが今回に限っては全員刺し身のツマだな。


最終日はバック・ナインに入って、12番パー4でウッズがグリーンそばの深いラフから80フィートのフロップ・ショットをカップ・インさせるまさかのバーディでギャラリーを沸かせた後、13番パー4でシングがボギーを叩き、二人はついに13アンダーで並ぶ。しかしウッズは次の14番パー4でボギーを叩いてしまい、一つ後退、一方のシングが15番パー4、17番パー4でバーディを奪い、ウッズにまた3打差をつけた時点で勝負あった。結局スコアはシングがこの日69の通算16アンダー、ウッズも69の13アンダーで、やはりウッズが本調子なら、もっと競った面白い勝負を演出しただろうにと思わせる結果になった。今の段階では、誰の目から見ても世界No. 1はシングだろう。


また、ギャラリーと視聴者の目が二人しか見ていない間に、ディフェンディング・チャンプのアダム・スコットがするすると差を詰め、この日65のベスト・スコアでウッズと同じ13アンダー・タイで2位に入った。スコットはほとんどぎりぎりで外したバーディ・パットがバック・ナインで山のようにあり、あれらの半分でも入っていたら、ウッズどころかシングを抜いていたかもというくらいいいショットを連発していた。本当に、早くウッズが本調子になってくれないものか。







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