2日目終了時点でブライアン・ゲイと共に首位に立ったフィル・ミッケルソンが、3日目20アンダーとさらにスコアを伸ばし、17アンダーで2位のハリソン・フレイザーに3打差、16アンダーで3位のアーニー・エルスに4打差をつけ、勝負は既に決したかと思われる。ミッケルソンは時々大ポカをやるが、それでも首位で最終日を迎えた場合の勝率は、タイガー・ウッズ並みでこそないが非常に高い。4打差のところにいるエルスがちょっと引っ掛かるが、これは多分ほとんど決まっただろう。


そしたら日曜日、TVをつけたらいきなり5番パー4でトリプル・ボギーを叩いたミッケルソンは16アンダーまでスコアを落としており、17アンダーのフレイザーとエルスの後塵を拝している。ミッケルソンはそこからまた盛り返して首位に並ぶなど、いつも通りの一人で盛り上げる展開。今季は特に、独り相撲をした挙げ句、勝負どころで池ぽちゃで沈んでいくという展開が多い。AT&Tペブル・ビーチ・プロ-アマもベルサウス・クラシックも、まったく似たような展開だった。いずれにしても彼はいつも話題を提供してくれ、ウッズとは別の意味で目が離せないゴルファーだ。


そしてミッケルソンは、バーディ・ホールのはずのリーチャブルの15番パー5でドライヴァーをまたまた池ぽちゃしてしまい、ボギーで万事休す。その間にするするとミッケルソンだけでなく、エルス、フレイザーも抜き去ったのは地元出身のデイヴィッド・トムス。3日目終了時点では14アンダーだったのだが、最終日8アンダー64の通算22アンダーで回り、6打差を挽回して優勝した。ミッケルソンは結局最終日、出入りの激しいゴルフでイーヴン・パー72の通算20アンダーで2位、以下19アンダーのエルス、18アンダーのフレイザーと続いた。


このトーナメント、昨年、一昨年とカルロス・フランコがバック・トゥ・バックで優勝しており、コースと非常に相性がいいフランコの3連勝というのも可能性があるかもと思っていたが、流石にそれはなかった。フレイザーも昨年優勝に絡んでおり、今年はチャンスだったんだが。また、初日61、11アンダーというコース・レコードを出しながら、2日目77という無茶苦茶波のあるゴルフをしていきなり下位の方に落ちてしまったポール・スタンコウスキが印象に残った。同じコースで似たような条件で、1日違いで16ストロークも違うスコアを出してしまうとは。私ですら下手は下手なりにいつも似たようなスコアになるのに。







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コンパック・クラシック

2001年5月3-6日   ★★★

ルイジアナ州ニュー・オーリンズ、イングリッシュ・ターン・ゴルフ&カントリー・クラブ

 
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