2日目終了時点で首位に立ったカルロス・フランコとブレイン・マッカリスターが共に譲らず、3日目、最終日と首位のままプレイオフへ。マッカリスターは最終18番でボギーを叩かなければ勝っていたんだが。マッカリスターはプレイオフでも、ドライヴァーを難しいバンカーに入れたため3オンのフランコに対し、断然有利。2オンのマッカリスターよりまだ遠かったため先に打ったフランコのパー・パットはピンを6フィートオーヴァーし、ダブル・ボギーの可能性も。ピン奥30フィートから2パットでの優勝のマッカリスターのパットは、まず5フィートショート。フランコが先に入れてボギー。しかしこれを入れて優勝のマッカリスターは、打った瞬間に引っかけたとわかる痛恨のミス・パットで同じくボギー。


またまた18番での再プレイオフは、今度はマッカリスターがドライヴァーをバンカーへ。結局マッカリスターもフランコも第2打をグリーン横のバンカーに入れてしまったのだが、絶妙のリカヴァリー・ショットでピンそば3フィートに寄せたフランコに対し、マッカリスターはバンカーから出すことすら失敗する。直接ホールインが要求されるマッカリスターの次のショットはグリーンを超えて行ってしまい、万事休す。フランコはパー・パットを沈め、昨年に続きバック・トゥ・バックでこの大会2連勝。昨年のルーキー・オブ・ザ・イヤーは伊達ではなかった。しかしマッカリスターはツアー5回優勝の経験があるとはいえ、最後に勝ったのが93年。7年も勝ち星がないとここぞというパットではやはりびびるらしい。優勝経験があるゴルファーでさえこれだから、ツアー未勝利のゴルファーがトーナメントに勝つというのは本当に難しいだろうなあと改めて実感した。


2日目から首位に立ったフランコとマッカリスターだが、一度も首位を譲らなかったというわけではない。3日目終了時点で1打差に迫っていたハリソン・フレイザーが、最終日一時は2位に2打リードして首位に立っていたのだ。ところがフレイザーは17番パー3でティ・ショットを引っかけて痛恨のダブル・ボギー。これでチャンスは潰えた。フレイザーが首位に絡むのを何度も見たことがあるが、必ずといっていいほど彼は最終日に崩れている。本当に一度も勝ったことのないゴルファーが勝つことは難しい。







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コンパック・クラシック

2000年5月4-7日   ★★1/2

ルイジアナ州ニュー・オーリンズ、イングリッシュ・ターン・ゴルフ&カントリー・クラブ

 
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