2日目終了時点で久し振りに名前を聞くコーリー・ペイヴンが、8アンダーで7アンダーのフィル・ミッケルソンを抑えて首位に立つ。これはペイヴンを応援しようかと思っていたら、彼は結局3日目に崩れ、代わってミッケルソンとブレット・クイグリーが11アンダーで首位に立つ。3打差で丸山茂樹も単独3位に着けている。ミッケルソンは去年もこのトーナメントに最終日、猛チャージを見せて勝った。これはミッケルソンのトーナメントになるか。


ミッケルソンは最終日も7番パー4までは順調に15アンダーまでスコアを伸ばし、逆にスコアを落としていくクイグリーに差をつけ、フロント9で6アンダー29という驚異的なスコアを出して2位に上がってきたセルジオ・ガルシアにも4打差をつけ、首位をキープする。しかし、ミッケルソンはそこからまたまた独り相撲を取ってボギーを叩き出す。300ヤードを超えるドライヴを出して、100ヤード以内の第2打でピンに絡ませ、そこから3パットのボギー、という9番パー4が今期を象徴していた。本当に今年はこんな感じだ。他の皆がバーディを奪うリーチャブルの11番パー5でも、300ヤードのドライヴの後、6番アイアンがなぜだかグリーンに20ヤードもショートし、第3打もミスってグリーンに乗らず、結局パー・セイヴがやっというゴルフを見ていると、いったい何やってるんだと思ってしまう。


ミッケルソンはその後もずっとこんな調子で、ガルシアが13番パー3でバーディを奪って13アンダーになった時点で、ついに追いつかれる。14番パー4でまたボギーを叩いてガルシアにリードを許した後は挽回できず、最終日63、通算13アンダーで回ったガルシアの念願のPGAツアー初優勝となった。ミッケルソンは最終日イーヴン・パーの11アンダーで、この日65で回ったブライアン・ゲイと共に2位。丸山もスコアを伸ばせずこの日イーヴンの8アンダーのままで、クイグリーやジャスティン・レナードと共に5位タイに終わった。ミッケルソンはなあ、多分攻めのゴルフで行かないと念願のメイジャーにも勝てないと思っているからこのスタイルを崩さないんだと思うんだが、しかし、これでいったい何度勝ちゲームを逃していることか。最終日に崩れるという最近のこの悪い癖を直さない限り、タイガー・ウッズは超せないぞ。


ウッズといえば、実は私んちはこのほどケーブルTV会社を変えた。そしたら新しいケーブルTVのRCNケーブルでは、今週ウッズがプレイしているヨーロッパPGAのドイツ・バンク/SAPオープンを中継する、ゴルフ・チャンネルを供給しているのだ。嬉しいのは山々だが、しかしUSPGAツアーだけでなくEPGAまで見ていたら、いくらなんでも週末時間がなくなる。ああ、どうしよう、ジレンマ、と思っていたら、3日目、ウッズが首位に10打差からいきなり猛チャージで1打差まで迫るというニュースを見て、もう我慢ができなくなって、ついにこちらも見てしまった。しかし、こちらの方はウッズが見たいだけなので、録画しておいて、ウッズと、彼と首位争いを演じているマイケル・キャンベル以外のゴルファーのゴルフはすべて飛ばす。そしたら13番パー4で、ウッズが第2打をダイレクトにカップ・インするという劇的なスラム・ダンク・イーグルを見た。ああ、録画しておいてよかった。結局ウッズは通算22アンダーで、2位のキャンベルに4打差をつけて勝った。ウッズはこれで最近5戦4勝。ヨーロッパでは通算25戦して13勝、勝率5割以上を誇る。2回出たら必ず1回は勝つっていうのは、やはり尋常じゃない成績だよなあ。ほーっ、ため息。







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マスターカード・コロニアル

2001年5月17-20日   ★★★

テキサス州フォート・ワース、コロニアル・カントリー・クラブ

 
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