3日目を終わった時点で17アンダーで首位はタイガー・ウッズ。やっとここまで来たかという感じと、最終日に崩れるのではないかという不安が交錯する。2位13アンダーのグレム・マクドウェルに4打差、3位9アンダーのポール・ケイシーに8打差でまさか取りこぼしがあるとも思えないが、しかし今のウッズには何が起こってもおかしくはない。


という予想通り、ウッズは最終日前半もたつく。ショート・パットがことごとくカップに蹴られ、そのうちに最初の5ホールで3バーディのマクドウェルに詰めよられ、5番を終わった時点でウッズ17アンダー、マクドウェル16アンダーと1打差。


そして13番パー5でティ・ショットをラフに打ち込んだウッズは第3打のアイアン・ショットがグリーン・オーヴァー。返しのチップがまたグリーン・オーヴァーし、そこからのアップ&ダウンに失敗してダブル・ボギー、一方のマクドウェルがバーディでマクドウェル17アンダー、ウッズ15アンダーと一気にマクドウェルが2打リードする3ショット・スウィングで逆転する。


しかしマクドウェルも続く14番パー4、17番パー3でボギー、二人とも15アンダーとなって最終18番パー4を迎える。ここでウッズは完璧な第2打でピンに2フィートにつける。マクドウェルは25フィートを残すが、ライダー・カップでUSAの息の根を止めた、ハンター・メイハン相手の16番の25フィートを彷彿とさせるバーディ・パットを沈める。結局二人ともバーディで勝負はプレイオフへ。


同じく18番のプレイオフは、これまたマクドウェルが25フィート、ウッズが15フィートのバーディ・パットを残す。そして信じられないことに、マクドウェルのバーディ・パットは、またもやカップに吸い込まれた。本当ならウッズで見慣れていたはずのガッツ・ポーズ。そしてウッズは15フィートを外し、マクドウェルが勝った。リードしていて逆転されることもそうなら、競っていて負けるというのもこれまでのウッズならほとんどあり得ない話。今季のウッズを象徴する最終戦、しかし来年から新しいウッズを見れることを期待したい。12アンダー3位がケイシー、11アンダー4位にロリ・マキロイ、10アンダー5位にメイハンが入った。








 

シェヴロン・ワールド・チャレンジ   ★★★1/2

2010年12月2日-12月5日、カリフォルニア州サウザンド・オークス
シャーウッド・カントリー・クラブ

 
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