折り返し地点で13アンダーで2位に2打差つけて首位に立ち、優勝の可能性がかなり高かったハンター・メイハンが、妻の陣痛が始まったということで棄権。1999年のパインハーストでのUSオープンで、やはり優勝に絡んだフィル・ミッケルソンが、妻の陣痛が間近で、もし陣痛が始まったら棄権すると宣言しながらプレイして惜しくも優勝を逃したという例はあるが、実際にリードしているゴルファーが棄権したというのは初めてだそうだ。目の前に1億円がぶら下がっているわけだからな。メイハンほど稼いでないグラインダーなら、金の方をとるだろう。 

 

さて勝負の方は、3日目終了時点で14アンダーで首位はブラント・スネデカー。13アンダー、デイヴィッド・リングマース、12アンダー、マット・クッチャーとジェイソン・ボーンが続く。最終日、特に好調とは言えないが要所でパットを決めて崩れないスネデカーに追いついたのは、16番パー5でバーディで15アンダーとなったダスティン・ジョンソン。 

 

しかしジョンソンは続く17番パー4でティ・ショットをOB、第3打をバンカーに入れ、第4打はバンカーから出ない。結局このホール、トリプル・ボギー7を叩いて沈む。スネデカーは16番でバーディを奪い、16アンダー、ペブル・ビーチに続き今季2勝目。13アンダー2位にジョンソン、ウィリアム・マクガート、クッチャー、ボーン、12アンダー6位にロバート・カストロ、ジョン・メリック、マーク・ウィルソンが入った。ところでメイハンは無事女の子が生まれたそうだ。