ベル・カナディアン・オープン

2003年9月4-7日   ★★1/2

カナダ、オンタリオ、ハミルトン・ゴルフ&カントリー・クラブ

3日目を終わった時点で首位は7アンダーの田中秀道。しかし2打差でトム・パーニスJr.、ブラッド・ファクソン、フレッド・ファンク、チャールズ・ハウエル3世が続いている。田中は身長5'6"と、別に背の高くない私よりもさらに低く、ツアーで最も背が低いそうだ。その田中が優勝すれば、柔よく剛を制すを地で行くようなもので、是非勝ってもらいたいとは思うが、3日目を終わった時点で田中は「very nervous」とインタヴュウで答えており、最終日は予断を許さない展開になりそうだ。


最終日、TVをつけてみると、いきなり首位は田中の他にパーニスJr.、ファンク、ハウエル、ボブ・トウェイが7アンダーで並んでおり、これはきつそうだ。田中はそれからもそコアを伸ばすことができず、徐々に集団の中に沈んでいく。代わって8アンダーで首位に立ったのはパーニスJr.。うーん、これから挽回は難しいかも。いずれにしてもそろそろテニスのUSオープンの男子決勝が始まる。恒例のことながら毎年これだけはゴルフよりもテニスの方が優先順位が高く、そちらの方を見ることにしている。


USオープンを開催するフラッシング・メドウは私たち夫婦の住むフォレスト・ヒルズに近く、毎年、トーナメント開催中に一度は必ず足を運ぶ。実は昨年、私たちが持っていたチケットの日が雨で流れたために、振り替えで、通常、最も面白い試合となる男子準決勝が組まれるはずの、2週目の木曜のチケットを無料で手に入れていた。もちろん、その目論見は外れて、今回のUSオープンは2週目、月曜から木曜まで雨続きとなり、木曜まではスクランブルでとにかく4回戦を消化しなければならなかった。こういうもんだ。金曜から快晴となり、長いUSオープンの歴史で初めて、女子の準決勝が金曜のナイト・ゲームに組まれた。


おかげで木曜、わざわざ会社を休んで備えていたのに、結局、まだ消化できていない4回戦の残りを、しかもほとんど夕方から見ることになった。ちょうど女子の、なんと月曜から始まって雨のためにまだ終わっていない杉山愛 vs フランチェスカ・シアヴォネの試合が始まったため、それを見たのだが、1セット・オールで迎えた第3セット、杉山は2-0でリードしていたのに、試合が再開すると、目の前であっさり6ゲームを連取されて負けた。我々は疫病神だったかも。杉山ゴメン。その後ウィンブルドン覇者のフェデラーとナルバンディアンの番狂わせも見たのだが、こちらの方もしゃっきりしない展開だった。結局、金曜の男子準決勝は録画しといて会社から帰ってきてから見たのだが、ロディック-ナルヴァンディアン戦なんて、ロディックが0-2でリードされ、マッチ・ポイントを奪われながら挽回するという手に汗握る勝負で、本当ならこの試合が見れたはずなのに、と非常にがっかりする羽目になったのであった。


さて、ゴルフの方は、結局最後、トウェイと、後半スコアを伸ばしたファクソンが7アンダーで並び、プレイオフ、トウェイが3ホール目でダブル・ボギーを叩いたファクソンを横目にボギーで上がり、95年MCIクラシック以来、8年ぶり8度目の優勝を飾った (そうだ)。因みにトウェイは44歳、ファクソンは42歳である。本当に今年はヴェテランが活躍する。3位は7アンダーのパーニスJr.、4位に6アンダーで田中と共にK. J. チョイが入った。







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