ディフェンディング・チャンプのタイガー・ウッズが今回も初日65の5アンダーで回って首位に立つが、2日目に73と崩れ、圏外に去る。ま、こんなこともあるでしょう。しかしそのおかげで、勝負としては他に目ぼしいゴルファーもいない、めりはりに欠けるものとなった。先週EPGAのBMWインターナショナル・オープンで久し振りに勝ったジョン・デイリーが最終日一時的に首位に並ぶという展開もあったが、少しはわくわくさせたのはそこだけで、結局、3日目終了時点で首位に立ったスコット・ヴァープランクが最終日3アンダーの67で回り、通算14アンダーで今季初勝利の通算4勝目を上げた。2位はボブ・エステスとジョーイ・シンドラーの11アンダーで、結局デイリーはバック9に入って崩れて10アンダーの4位に終わった。ヴァープランクは、再来週に迫ったライダー・カップにポール・エイジンガーと共にキャプテンのカーティス・ストレインジのピックで選ばれており、その重責に耐えられるだけの力を示したということで、本人もストレインジもほっとしたことだろう。